仮面ライダーナイト・松田悟志、俳優続けて良かった「龍騎」新作に感謝
俳優の松田悟志が30日、丸の内TOEIで行われた「仮面ライダージオウ」スピンオフ配信前夜祭トークショーに出席し、テレビ放送開始から17年ぶりとなる「仮面ライダー龍騎」新作への出演に「俳優を続けて良かった」と感激の表情を見せた。
東映の人気特撮ドラマ「仮面ライダージオウ」のスピンオフ作品となる「RIDER TIME 仮面ライダー龍騎」と「RIDER TIME 仮面ライダーシノビ」の同時配信を記念して行われた本イベント。「仮面ライダー龍騎」のトークショーでは、仮面ライダーナイト/秋山蓮を演じた松田悟志、仮面ライダーライア/手塚海之(みゆき)役の高野八誠、仮面ライダーガイ/芝浦淳役の一條俊、仮面ライダー王蛇/浅倉威役の萩野崇、由良吾郎役の弓削智久、そして柴崎貴行監督がステージに登場。会場は歓喜の声に包まれた。
「仮面ライダー龍騎」は2002年から2003年にかけて放送。久しぶりに蓮を演じた松田は、衣装合わせで当時のレザーコートを着たことを振り返り「監督も含めて『これはないね、コスプレになっているね』と。当時の印象を残しながらも、今の年齢の衣装になるよう、革ものを何枚も試着して。最後はこれに落ちつきました」とこの日の衣装を指差す。柴崎監督も「当時を再現するよりも、新たな『龍騎』を提示しようと思って。当時と変わった部分と変わっていない部分と両方あります」と続けた。
この日、仮面ライダー龍騎/城戸真司役の須賀貴匡(たかまさ)は残念ながら欠席。しかし松田は「須賀っちとは1年間、家族より長く一緒にいたので、いつ会っても久しぶりという感じはしないんです」と笑顔。さらに「須賀っちは当時の真司の芝居をかなりリアルにやるんですよ。よくここまでやるなと、監督と笑っていました」とスピンオフの撮影を振り返ると、「当時は本番が始まるまでふざけていたので、皆さんが思う真司と蓮というよりは、違う関係性。それは、今でもそうなりますよね」と懐かしそうに語った。
また本作では、松田に似ていると話題を集めていた「仮面ライダージオウ」の出演者・押田岳(明光院ゲイツ/仮面ライダーゲイツ役)とも共演。松田は「役の設定が似ているんですよね。でも実際に会うとそんな似ていないね、という話になって。一緒にツーショット写真を撮ってTwitterにアップしたら、そっくりです、というコメントが1万くらい入っていたんですよ」と苦笑していた。
大盛りあがりのトークの最後、メッセージを求められた松田は、「僕たちは俳優なので『龍騎』の本放送が終わってからもいろんな仕事に立ち向かいながらやりがいを感じたり、達成感に包まれながら17年という日々を過ごしてきました」と切り出すと、「僕自身は、この17年間が楽に来られなかったからこそ、『龍騎』の新作を撮らせていただくことができて……」としみじみ。「俳優を続けて良かったなと思いました。自分が続けたいからといって自由自在に続けられる仕事じゃないからこそ、こうして17年の間、俳優ですと名乗らせていただけているのは、皆さんのおかげ。この場で皆さんとお会いできたことは本当に幸せだと思います」と誇らしげに語った。(取材・文:壬生智裕)
「RIDER TIME 仮面ライダー龍騎」はビデオパス、「RIDER TIME 仮面ライダーシノビ」は東映特撮ファンクラブで独占配信 第1話:3月31日、第2話:4月7日、第3話:4月14日