「ゲーム・オブ・スローンズ」ベストエピソードも発表!吹替声優陣が応援上映で秘話
4月15日からスタートする人気海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」最終章(シーズン8)の世界同時放送を前に、30日、池袋・新文芸坐でベストエピソード応援上映&ファンミーティングが行われ、日本語版吹き替えを担当する声優の花輪英司(ジョン・スノウ役)、清水理沙(デナーリス役)、斉藤貴美子(ブライエニー役)が登場。吹き替えでの裏エピソードや苦労話、担当するキャラクターへの熱い思いを語り合った。
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作家ジョージ・R・R・マーティンの人気ファンタジー小説「氷と炎の歌」シリーズを原作に、 架空の大陸・ウェスタロスにおける七王国を統べる「鉄の王座」をめぐる陰謀や策略渦巻く壮絶な覇権争いを描いてきた本作。この日はMCに「ゲーム・オブ・スローンズ」好きで知られるお笑い芸人セブンbyセブン(玉城泰拙・宮平享奈緒)も登壇した。
花輪はまず、2013年に日本放送がスタートした本作の思い出として「この(アフレコ)現場は、業界内でも主役級を全部集めて持っていくから、よそからは恨まれているという噂があるんです。(放送時期になると)「スローンズ」始まった? といろんな人に聞かれる」とあるあるネタを披露。
ついで、ドラゴンを操る女王デナーリス役の清水は、シーズン1放送時に20代前半だったと述懐。デナーリスの最初の夫カール・ドロゴ役の木村雅史が、劇中の架空言語であるドスラク語を、原音と全く同じように吹き替えていたと振り返り「これはダンナに負けられないと、一生懸命練習した思い出があります」と明かす。さらに、お気に入りの場面にシーズン6第6話のワンシーンをあげた清水は、ドラゴンに乗ったデナーリスが「海を渡って七王国を征服しよう」とドスラク人たちを鼓舞する長セリフを、身ぶり手ぶりを交えながら、ドスラク語で渾身の再現。ファンの大喝采を浴びていた。
MCの玉城から、役柄に対する思いを聞かれ、一番強く反応したのは斉藤。女戦士ブライエニーについて「彼女は多くを語らないけど、真っ直ぐで人を裏切らない恩義の人。そんな彼女が大好きで、ポロっというセリフも泣かせるんです。(内面に反して)あんなに大きく生まれてしまったばっかりに感じる女の切なさ。もう、他人とは思えない」と熱く語り、ジェイミー(・ラニスター)とブライエニーの入浴シーン(シーズン3第5話)を例にあげて「お互いの内面をさらけ出し、信頼関係と絆が始まるいいシーンでしたよね」としみじみ。
壇上では、過去に放送された67話から、ファン投票で選ばれた人気のベストエピソードも発表された。栄えある第1位となったのは、シーズン6の第9話「落とし子の戦い」(日本語題)。本話中に描かれる港湾都市ミーリーンの攻防戦を振り返った清水が「ドラゴンに乗って、火を吐いている気分で、セリフにもすごく気持ちが入りましたね」と語ると、斉藤から「ドラゴンの目線?」とツッコまれる一幕もあった。
この日は会場も大盛り上がり。「冥夜の守人(ナイツウォッチ)」でジョン・スノウの友人サムウェル・ターリーのコスプレを身にまとってMCを務めた玉城は、「今まで何回もこのボケ(コスプレ)をやってきたけど、今日が一番の反響。もう最高の舞台です」と会場の熱気を賞賛していた。(取材・文/岸田智)
「ゲーム・オブ・スローンズ 最終章」はBS10スターチャンネルにて4月15日より<世界同時放送>
「ゲーム・オブ・スローンズ」は、スターチャンネルオンデマンド、Hulu、Amazonプライム・ビデオなどで視聴可能