多部未華子、リラックマを心配「バランスが…」
女優の多部未華子が11日、都内で行われたNetflixオリジナルシリーズ「リラックマとカオルさん」(4月19日配信スタート)のワールドプレミア上映会イベントに小林雅仁監督と登壇。イベント中盤、「おーい、リラックマ」と呼びこんだ着ぐるみのリラックマと対面した多部は、「頭大きいですね。バランスが……」と心配しつつも、その愛くるしい姿にたまらず頭をなでながら「可愛いね」と終始笑顔を見せていた。
本作は、2003年に誕生したキャラクター「リラックマ」を、NHKキャラクター「どーもくん」で知られるドワーフの制作・プロデュースによりストップモーションアニメ化。真面目で不器用なアラサーOLのカオルさん(声:多部)と、呑気なだららん生活を送るリラックマたちの12か月の物語。脚本は、『かもめ食堂』『めがね』などの荻上直子。主題歌をくるり、音楽をくるりのボーカル、ギタリストの岸田繁が手掛けた。
小林監督は、「全世界にファンがいるキャラクターなので、ファンが持つリラックマ像を裏切らないように映像化できるように考えました」と話すと、「リラックマ、コリラックマ、キイロイトリ、それぞれのリアクションを変えるなどこだわりました」と説明し、自信をのぞかせた。
多部は脚本を読み、「カオルさんに感情移入ができる台詞が上手に書かれている」と感じたそうで、お花見のシーンを挙げると「(アラサーになって)周りはどんどん環境が変化していくのに、わたしはポツンと一人で何も変わっていないというのは共感できる」としみじみ。「面白いし、グサッとくるし、クスッとも笑えるし、ほっこりもする、すごく素敵な脚本でした」とその魅力をアピールした。
多部がカオルさんに共感ができるのは、自身も1月に30歳という節目を迎えたから。「密に連絡を取ったり、自分の心の揺れや大切なことを言える友達が限られて楽になったかな」と年齢を重ねることで訪れた自身の変化を告白。また、今後については「期待は特にしてないです。ありのまま(でいたい)」とはにかんでいた。
この日は、リラックマが大好きな三色団子をモチーフにしたくす玉も用意され、本作の全世界配信を祝福した。(取材:錦怜那)
Netflixオリジナルシリーズ「リラックマとカオルさん」(13話・各11分/4K対応)は4月19日より全世界独占配信