アニメ『海獣の子供』予告編公開!久石譲の音楽と圧巻の映像美が融合
9日、『鉄コン筋クリート』などで知られるアニメーション制作会社STUDIO4℃の新作映画『海獣の子供』の予告編が公開された。
原作は「リトル・フォレスト」などの漫画家・五十嵐大介が初めて手掛けた長編コミック。自然世界への畏敬を下地に、14歳の少女・安海琉花(あずみ るか)とジュゴンに育てられた二人の兄弟の出逢い、それにまつわる地球規模の超常現象を描いた海洋冒険ミステリーだ。
美しく芸術的なアニメーションに定評のあるSTUDIO4℃ならではの映像が展開する予告編。海からジャンプするザトウクジラの雄大な姿や、神秘的な海の世界、琉花とジュゴンに育てられた少年「海」と「空」の出会い、彼女が幼い頃に体験した不思議な思い出のシーンなどが、圧巻の映像美で描かれる。映像を彩るのは、映画音楽界の巨匠・久石譲の音楽だ。
久石が長編アニメを手掛けるのは、2013年のスタジオジブリ作品『風立ちぬ』『かぐや姫の物語』以来6年ぶり。「この映画の面白さは、ストーリーとして予測出来ないところにあります。哲学的であるとも言えます」という久石は「全編を通してミニマル・ミュージックのスタイルを貫いたので、映画音楽としてはかなりチャレンジをしたと思います。宇宙の記憶の息遣い、生命の躍動感など観る人のイマジネーションを駆り立てる作品です。音楽と映像によって観る人の感覚が開放されて楽しめることを期待します」と本作における挑戦を語っている。
琉花の声を芦田愛菜、海を石橋陽彩、空を窪塚愛流(あいる)が担当。稲垣吾郎が琉花の父親役を務めるほか、蒼井優、渡辺徹、富司純子らが声優として参加する。監督は『映画ドラえもん』シリーズや『のび太の結婚前夜 The night before a wedding』などの渡辺歩。キャラクターデザイン・総作画監督・演出に『かぐや姫の物語』の小西賢一、美術監督に木村真二など、実力派スタッフが結集した。(編集部・入倉功一)
映画『海獣の子供』は6月7日より全国公開