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声優・高山みなみ、コナンは自分の分身!共に歩んだ23年

江戸川コナンの声優・高山みなみ
江戸川コナンの声優・高山みなみ

 アニメ「名探偵コナン」放送開始から約23年。1997年から毎年公開されている劇場版は、6作連続でシリーズ最高興行収入記録を更新しており、その勢いは衰え知らずだ。そんな国民的アニメで主人公・江戸川コナンの声優を務める高山みなみにとって、コナンはいまや自分の「分身」と言える存在だという。

コナン声優が集結!【写真】

コナンの人生を「疑似体験」してきた

 「『名探偵コナン』を中心に1年がまわっている」という高山。20年以上を共に歩んできたコナンの存在の大きさについて、「声優の仕事を始めて30年を超えましたが、そのうちの5/6は『名探偵コナン』に携わっています。ですから、自分はほぼ江戸川コナンでできています」と語る。

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 コナンを演じてきた20年以上を振り返ることは、自分の人生を振り返るのと同じこと。コナンの人生を「ずっと疑似体験している」とも明かす。

 「江戸川コナンという人物が漫画の中で、またアニメになって、身体を動かし気持も動いて経験してきたことを、同じように体験しているんです。同じ記憶を持っているんですよね」

 コナンは難事件や危機に直面することもしばしば。これまでの“経験”のなかでも「これはやばいかもしれないと思うことは多々ありました(笑)。でも絶対にあきらめない。解決するにはあきらめない強い心が一番だと思いますね」と“コナン”として答える。

 そんなコナンは高山にとって“何”なのか。尋ねると、高山は即答した。

 「『名探偵コナン』は、原作者・青山剛昌先生のものです。そして、色々な人たちに支えられている作品であり、キャラクターですが、自分にとって何かと問われたら、切り離せない存在です(笑)。コナンの一部が自分なのか、自分の一部がコナンなのかという感じです」

 コナンについて「分身」と口にするほど、私生活でも驚きのシンクロぶりを見せる。高山がコナンから受けた影響は、名探偵らしく物事をいろいろな角度から見ようとするようになったこと。

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 「コナンの脳で考えることがけっこうありますね。もともと推理ドラマは好きでしたが、コナンが始まってからは特に、集中して観ていると、ああいう顏していると思います。犯人も早くわかり過ぎちゃって困ることがあります(笑)」

青山剛昌との口約束から始まったコナン役

『名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)』
『名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)』ビジュアル - (C) 2019 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

 だから当然、コナンを演じるときも「切り替えもなにもないです」と笑う。セリフをしゃべるというよりは、自分の言葉を出している感覚なのだとか。実は、それはアニメスタート当初から同じ。

 「最初からこうしよう、ああしようと考えていなかったんですよ。コナン役は青山先生との『アニメになったらやってね』『やる~!』という口約束から始まったので、アニメ化以前から原作を自分のものとして読んでいたんです。なので、アニメ化が決定して台本をいただいた時には、すでに自分の中でできあがっていたんです。作るという考えはなく、自然体で始まりました」

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 それから20年以上。変わらないこだわりを聞くと「まだ小さくなってから1年経たないぞという、そこだけですね」と語る。現実に過ぎた20年以上とは異なり、高校生の工藤新一の身体が幼児化してコナンを名乗るようになってから、物語上の時間はさほど経過していないことを意識し続けている。

原作の最終回は意識せず!ネタバレも回避中

 青山による原作漫画は「週刊少年サンデー」で連載中。原作ではコナンが追う黒ずくめの組織の黒幕である“あの方”の正体が判明するなど、物語の核心に迫る展開も見えてきた。

 「“あの方”の正体がわかったり、色々な動きも見えてきたので『お!』っと思いましたが、(青山先生が)まだまだ書きたいことがあると仰っていたので『よ! その調子!』と応援しています(笑)」

 最終回は「意識していない」と言い切る。青山に“ネタバレ”的な今後のストーリー展開について聞くこともない。

 「推理してこそのストーリーなので、先は見ない、聞かないようにしています。だから“あの方”のことも『教えてあげようか?』と言われても『結構です!』と、耳を塞いで聞かないようしていました(笑)。今ももちろん、わかっていないといけないことや、必要事項以外は質問しないようにしています」

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『名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)』
『名探偵コナン 紺青の拳』に登場するアーサー・ヒライ(江戸川コナン) - (C) 2019 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

 劇場版最新作となる『名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)』(公開中)の舞台はシンガポール。英語のセリフと和訳も多いことで、台本は劇場版“最大”の厚さだったという。高山は「華麗な怪盗キッドの動き、京極真の人間離れしたド派手なアクションに、アーサー・ヒライの情報収集テクニック&コナンの推理(笑)。これまでとはまた違う扉を開いた、劇場版『名探偵コナン』に出来上がったと思います」と胸を張った。(編集部・小山美咲)

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