『スター・ウォーズ』エピソード9にパルパティーン?監督は「巨大な悪」の存在示唆
現地時間12日、映画『スター・ウォーズ』シリーズのエピソード9にあたる最新作『スター・ウォーズ/ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー(原題)』の特報映像が、アメリカ・シカゴで開催中の公式ファンイベント「スター・ウォーズ セレブレーション・シカゴ2019」で世界初公開され、ラストに響く悪役パルパティーンの高らかな笑い声にファンは大歓声。さらに上映直後、パネル会場のステージにパルパティーンを演じたイアン・マクディアミッドさんが出現し、「もう一度上映しろ!」と命令。それに従うように特報が再上映された。
【動画】『スター・ウォーズ・ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー(原題)』特報
パルパティーンは、銀河共和国の最高議長を経て、銀河帝国を創設した元老議員であり、その正体はシスのダース・シディアス。ダース・モール、ダース・ベイダーらも彼の弟子であり、銀河の支配をもくろむが『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』(1983)でベイダーに倒されたはずだった。
しかし、特報内におけるルーク・スカイウォーカーの「誰ひとり消え去っていない」というセリフの引用や、この日のイアンさんの登場など、彼の復活を予言するような特別な演出に、会場だけでなくインターネット上も大盛り上がりとなった。
パネル内でJ・J・エイブラムス監督は、エピソード9が「新たな世代の話であるのと同時に、以前から描かれてきた、光と闇の話でもある」と発言。新世代を代表する主人公レイたちが「巨大な悪」を前にすることを明かしたが、それが何者であるのかは明言しなかった。イベント後、エンパイア誌の記者ジェームズ・ダイアー氏は、パルパティーンの帰還をエイブラムス監督に確認したとTwitterで発信。イアンの撮影情報がリークされていないことから、懐疑的な見方もしているようだが、何らかの形で登場することは間違いがなさそうだ。
帰還という意味では、2016年に亡くなったキャリー・フィッシャーさんも『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)の未発表フッテージを使用することで本作に出演。「彼女は最高。彼女はアメイジング。僕らは彼女を本当に愛していた」というエイブラムス監督は、本作のレイアをCGで再現することは「試しもしなかった。僕らは、今ある素材でできる形で、彼女のストーリーを書こうと思った」と断言。「奇妙なのは、キャリーはもうここにいないんだと毎日感じていた一方で、いつも彼女と仕事をしていたってことさ。わかるかな? 時には彼女の娘ビリーも現場にいて、(二人が)一緒にいるシーンまである。レイア姫が今も映画の中で生きているのは、すごいことだよ」と語ると、会場からは温かな拍手が送られた。(編集部・入倉功一)