浜辺美波&北村匠海が再共演!「思い、思われ、ふり、ふられ」実写&アニメでW映画化
人気コミック「思い、思われ、ふり、ふられ」が実写とアニメーションでダブル映画化されることが明らかになった。実写映画版には、映画『君の膵臓をたべたい』で共演を果たした浜辺美波と北村匠海など若手キャストが名を連ねる。劇場公開はアニメーション版が2020年5月、実写版が2020年8月の予定となっている。
「思い、思われ、ふり、ふられ」は、累計部数が450万部を突破している咲坂伊緒(「ストロボ・エッジ」「アオハライド」ほか)の人気コミック。昨年、第63回小学館漫画賞少女向けマンガ部門を受賞した。物語では、同じマンションに住み同じ学校に通う、それぞれ異なる個性を持つ4人の高校生男女のすれ違いの恋模様が描かれる。
今回、実写映画版のキャストが発表。1人目のヒロインである山本朱里を浜辺、2人目のヒロインの市原由奈を福本莉子が演じる。そして、朱里の血の繋がらない弟であり、由奈に片想いされる男子・山本理央役を北村、由奈の幼馴染で、やがて理央や朱里のよき理解者となっていく男子・乾和臣役を「仮面ライダービルド」にて万丈龍我/仮面ライダークローズを演じた赤楚衛二が務める。
監督を務めるのは『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』『フォルトゥナの瞳』など、これまで青春・恋愛映画を数多く手掛けてきた実績を持つ三木孝浩。撮影はオール神戸ロケで、2019年3月20日から4月20日にかけて行われた。
アニメーション版では『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』(2017)の A-1 Pictures が制作を担当。また、実写版・アニメーション版ともに、プロットの段階から原作者の咲坂が深く関わっているという。咲坂は「私が、キャラクターやひとつひとつのシーンに込めた思いやどうしてもいれてほしいポイントを双方の脚本家の方たち、スタッフのみなさんと共有しながら脚本の成立に関わることができたのはとても貴重な機会でした。ときには実写ならでは、アニメーションならではの見せかたの違いに感心することもありました」とコメントを寄せている。(編集部・大内啓輔)
浜辺美波(山本朱里役)コメント
以前から原作が大好きで実写化されるとしたら誰が演じるんだろうと思って読んでいました。咲坂伊緒さん×三木孝浩監督の青春実写という、私の憧れのコンビネーションの映画に出演できることにとてもご縁を感じ、嬉しかったです。
朱里は人との距離の取りかたは器用ではありますが、傷つく怖さをちゃんと知っている女の子です。朱里として、1度しかない青春を必死に、駆け抜けたいと思います。共演の北村さんは何度かご一緒させていただいていますが、最初にご一緒したときから雰囲気が変わらず安心感があります。
福本さんは2回目の共演でも、同い年なので、撮影当初から話しやすく楽しかったです! 赤楚さんは今回初めまして。そして4人の中だと最年長でいらっしゃるのですが、同級生のように話しかけてくださり、緊張せずに撮影できました! とても居心地のよい雰囲気で撮影に臨むことができました。
北村匠海(山本理央役)コメント
原作のイメージを壊さないように心掛けるのはもちろん、映画内の4人のコントラストを大切にしたかったのでテンション感はたくさん考えました。役作りに関しては、“言葉とは裏腹の気持ち”をとにかく大事にしました。前向きな言葉とは反対の表情をしてみたり、それがすごく理央らしさに繋がっていくのではないかと思いました。
共演者の浜辺さんも、福本さんも、赤楚くんも、とても真っすぐでひたむきな方々でした。浜辺さんとは『キミスイ』以来でしたが、花が咲いたようなキラキラした雰囲気があふれていて、同じ空間にいてとても楽しかったです。4人で楽しくやりながら、青春時代を謳歌できていたと思います。
また三木監督とは僕がまだ小さい頃から作品を一緒にやらせていただいていて、映画は実に6年ぶりくらいだったのですが、変わらずあたたかい人柄でスタッフさん含むみなさんを包んでいました。芝居しやすかったですし、自由にやらせてもらえる中にも監督の意図もしっかりあって、話し合いながら進めていくことができました。
福本莉子(市原由奈役)コメント
初めて原作を読んだときに、この作品はきっと誰にとっても共感できる青春の物語なんだと思いました。待っているだけで降ってくる幸せより、4人が努力して掴んだ幸せだからこそ心から応援したくなるキラキラとした物語になっているんだと感じました。
私が演じた由奈ちゃんは人見知りで自分に自信が持てない女の子ですが、真っすぐな芯を心の中に秘めているので、その純粋さや真っすぐさを大切に演じました。そしてどんどん成長していく由奈ちゃんを表現するために視線でのお芝居もかなり意識しました。
今回2度目の共演になる浜辺美波さんは事務所の先輩であり同い年でもあるので私にとって心強い存在で、初共演の北村さんや赤楚さんとは初日に敬語を使わずに話すことを決めて、4人全員が本当の同級生のように和気あいあいとした現場でした。撮影に入る前に三木監督から作品に関するお手紙をいただいて、それが役作りをするときの道標になり、撮影に入ってからも親身になって話を聞いて想いを共有してくださるのでとても助けられました。三木監督の撮る映画は映像がとても綺麗で繊細な印象だったので、こうして私もその世界に入ることができてとても嬉しいです。
赤楚衛二(乾和臣役)コメント
「ふりふら」を初めて読んだとき、4人の関係性や、想いの複雑な絡み合いにドキドキしながらも前を向き一歩を踏み出す勇気をもらえました。和臣は明るく真っすぐで、可愛らしさもあるけど、自分と向き合うことを諦めて、本当の想いを奥底に蓋をしてる人間でもあるんだと感じました。和臣を演じることで心掛けたのは素直でいること、そして彼が感じてる、抱えてる想いを表にはなるべく出さずにいることです。彼自身の心の微妙な変化に気をつけて演じました。
共演した美波ちゃんはおしとやかで、様々な場面で周囲に心配りができ、いるだけで華やかになる素敵な方でした。匠海くんは自分をしっかり持っていて博学多才な見たままの好青年で、現場では引っ張っていく力を持っているすごく魅力的な方だなと思いました。莉子ちゃんは居心地のよい空間を常に作ってくれて、自分の世界観を持っており、関西弁で親しみやすい方でした。
そして三木監督は柔らかい雰囲気の方で、作品に対する想いや情熱はすごく熱いです。どう見えるか、どう映ってるかなどを丁寧に教えて下さって、繊細な心のひだを導き出してくださる素敵な監督さんでした。
三木孝浩監督 コメント
大好きな咲坂伊緒作品を(『アオハライド』に続き)再び映画化する機会を与えていただけたことを本当に嬉しく思います。原作の「思い、思われ、ふり、ふられ」は、思春期にある、ともすれば本人すらも見逃してしまいそうな小さな感情の機微を繊細にすくいあげエンターテインメントとして昇華させている描写力が本当に素晴らしい作品です。
だからこそ実写化にあたっても大仰なファンタジーではなく、何気ない日常の中にある彩りや心の揺らぎを大事にしながら、親の庇護下にある10代特有の焦燥感や、未来への希望と不安の中で、傷つきながらも光射す方へと向かっていく4人のキャラクターの成長譚を丁寧に描きたいと思い撮影に臨みました。そして今回も、次の時代を担うフレッシュな俳優たちとともに悩み、迷い、心震わせて撮影することのできた、とても愛おしい青春群像劇になりました。
青春映画が輝きを放つのは、きっと若い役者のみんなが、物語のキャラクターと同じように失敗や後悔を繰り返しながら撮影の中で成長していく様子に誰もが未熟だった頃の自分を重ねて想いを馳せ、愛おしさを感じるからなのかもしれません。観る人すべてにとって、これは「自分」の映画だと思ってもらえるような作品になってくれてたら嬉しいです。
ストーリー
偶然出会ったタイプの全く違う朱里と由奈、朱里の義理の弟の理央と由奈の幼馴染の和臣は同じマンションに住み同じ学校に通う高校1年生。理央に憧れる由奈、朱里に言えない想いを抱える理央、秘密を抱える朱里、ある秘密を目撃してしまった和臣。それぞれの想いは複雑に絡み合い、相手を思えば思うほどすれ違っていき──切なすぎる恋が動き出す。