『長いお別れ』中村倫也が登場する本編映像公開
『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太監督がメガホンを取って、直木賞受賞作家・中島京子の同名小説を映画化する『長いお別れ』（5月31日公開）から、中村倫也が登場する本編映像が公開された。
本作は認知症の影響で徐々に記憶を失っていく父と向き合う家族の姿を描く作品。次女の芙美を蒼井優、長女の麻里を竹内結子、母・曜子を松原智恵子、父・昇平を山崎努が演じている。中村は芙美の中学時代の同級生である道彦として出演している。
この度公開されたのは、芙美と道彦が再会を果たすシーンの本編映像。昇平が家を抜け出して徘徊しているという知らせを受けて探しまわっていた芙美が、父を見つけてくれていた道彦と久しぶりに会い、中学時代の思い出を振り返る。認知症の昇平も当時の記憶が蘇って二人の会話に加わる、ほっこりとしたシーンに仕上がっている。この偶然の出会いをきっかけに、芙美とバツイチ子持ちの道彦は恋人として付き合っていくこととなる。
中野監督は中村について「とても自然体なお芝居をされる方です。中村さん自身のリズムで自由に演じていただきました」とコメントしている。また、「でも、実は中村さんの出演シーンで雨が降ることが多く、3回撮影が流れたことがあったんです。それはすごく苦労しました。中村さんは雨男かもしれないですね（笑）」と明かしつつ、「でも、今日こそ撮らなきゃ！ という日には、雨という天気予報すらも蹴散らして太陽を呼んでくれました。“持ってる”方です（笑）」と撮影を振り返っている。（編集部・海江田宗）