『アベンジャーズ』ソー役クリス・ヘムズワース 本当の兄弟との関係は?
映画『アベンジャーズ』シリーズを初期メンバーとして支えてきた、ソー役のクリス・ヘムズワース。『マイティ・ソー』で大ブレイクし、完結編となる『アベンジャーズ/エンドゲーム』での活躍も期待される彼のキャリアと私生活を振り返る。
2011年の『マイティ・ソー』に出演するまでクリスは、ハリウッドでほとんど知られていなかった。それは、彼がオーストラリア出身だから。1983年8月11日、オーストラリアのメルボルン生まれ。キャプテン・アメリカ役クリス・エヴァンスの2歳年下、アイアンマン役ロバート・ダウニー・Jrより18歳若い。『マイティ・ソー』公開時は27歳だった。
2002年から本格的に俳優活動を開始。2009年にJ・J・エイブラムス監督の『スター・トレック』でハリウッドに出演したが、彼が演じたのは、主人公カークがまだ赤ん坊だった頃の父親役で、出演時間はとても短く、あまり観客の印象に残らなかった。
しかし『マイティ・ソー』の大ヒット以降は、大作映画への出演が続々。マーベル映画の間を縫って、『スノーホワイト』(2012)、『ラッシュ/プライドと友情』(2013)、『白鯨との闘い』(2015)、『ゴーストバスターズ』(2016)と話題作ばかり。すでに『エンドゲーム』に続く新作も撮影済みだが、これも人気シリーズの最新作『メン・イン・ブラック:インターナショナル』。本作では、『マイティ・ソー バトルロイヤル 』でヴァルキリーを演じたテッサ・トンプソンと再共演し、エイリアンを退治する捜査官コンビを演じている。
ところで、ソーといえば、ファンが気になるのは義弟ロキとの関係。仲がいいのか悪いのかよくわからない、こじらせぶりが楽しい神兄弟だが、実際のクリスの兄弟関係はどうなのか。
クリスにも弟がいるが、ロキのようなこじらせ系には見えない。ヘムズワース家は男3人兄弟で、全員が俳優。クリスは次男で、兄は3歳年上の海外ドラマ「ウエストワールド」のルーク・ヘムズワース。7歳年下の弟は『ハンガー・ゲーム』シリーズのリアム・ヘムズワース。リアムは昨年、人気ミュージシャン、マイリー・サイラスと結婚して幸せ街道をまっしぐら。ソーの弟ロキとは正反対に見えるが、意外なことにリアムには、ロキと共通点があった。彼が Entertainment Tonight に語ったところでは、幼い頃のリアムは、兄クリスとケンカばかりしていたというのだ。
一番上の兄ルークは年齢が離れすぎていて、一緒に何かをすることはなかったが、クリスとはお互いに性格が似ていて、どちらも頑固なので、言い争いになることがよくあった。しかし年齢は7歳も違う。そこで、子供の頃のリアムは、クリスと対等にやり合うために、武器を使ったことも。リアムが5歳のころ、どちらがキッチンでトースターを使うか争いになったとき、リアムがキッチンナイフをクリスの頭めがけて投げつけたこともあったそう。刃ではなく、柄の方を向けて投げたそうだが、この兄に対する対抗心は、かなりロキっぽいのでは。リアムが10歳くらいになると、そんなケンカも無くなったそうだが、ソーがちょっと困ったところもある弟ロキへの兄弟愛を失わないのは、こんな実の弟との関係とちょっと似ているかもしれない。
そんなクリスが演じるソーは『エンドゲーム』で、愛する弟ロキを手にかけたサノスにどう立ち向かうのか。それを見届けないわけにはいかない。(平沢薫)