岡田准一の「白い巨塔」名シーン再現に800人沸く
俳優の岡田准一が8日、都内で行われたドラマ「白い巨塔」(テレビ朝日開局60周年記念・5夜連続ドラマスペシャル、5月22~26日、夜9時~)制作発表記者会見に登場し、同作の名シーンの再現で会場を沸かせた。
本作は、1965年、69年に刊行され、シリーズ累計600万部を突破する山崎豊子の長編小説に基づく医療ドラマ。権力争いが渦巻く名門大学病院を舞台に、「教授」の椅子をめぐって野心を燃やす財前五郎(ざいぜん・ごろう)を主人公にした物語。過去には、田宮二郎、村上弘明、唐沢寿明らが主演を務めたが、今回は時代を2019年に設定し、目覚ましい進歩と変化を遂げた現代の医学界も描く。
財前役の岡田は、約800人の観客が歓喜に沸く中、劇中同様の「財前教授の総回診」と称して、20名の医局員(エキストラ)を従えてレッドカーペット上を颯爽と歩いて登壇。「名作をリメイクするということで、巨大な巨塔にチャレンジする気持ちで、キャスト・スタッフと盛り上がって撮影してまいりました」と振り返り、「令和の時代にふさわしい1発目の巨大スペシャルドラマなっていると信じております」と自信を見せた。
また、「魅力的な役で楽しく演じさせていただきました」と話すと、総回診のシーンについては、「有名なシーンなので現場が盛り上がりました。(鶴橋康夫)監督がエネルギッシュな財前にしたいということで、(歩く)スピードを上げました」と説明。さらに、「八嶋(智人/佃友弘医局長役)さんは浮いてましたね。『速すぎて歩けない』って」と笑うと、医局員・柳原雅博役の満島真之介も同調しながら、「しかも、財前先生を抜こうとするんですよ」と暴露。岡田も「俺が! 俺が! で前に出たがるんで、八嶋さんを止めるのが大変でした」とバラし、会場の笑いを誘った。
この日は、松山ケンイチ、沢尻エリカ、飯豊まりえ、山崎育三郎、柳葉敏郎、岸本加世子、市毛良枝、岸部一徳、小林薫、寺尾聰らそうそうたる顔ぶれが集結。監督の鶴橋康夫も来場し、撮影エピソードなどを披露し、イベントを盛り上げた。(取材::錦怜那)