ギャップやば!横浜流星“無敵笑顔”で新たな魅力
ドラマ「初めて恋をした日に読む話」の“ゆりゆり”こと由利匡平役で大ブレイクした俳優・横浜流星が、主演を務める映画『チア男子!!』(公開中)では、クールな表情の印象が強いゆりゆりから一転、キラッキラの“無敵笑顔”で新たな魅力をさく裂させている。
同作は、直木賞作家の朝井リョウが早稲田大学の男子チアリーディングチーム・SHOCKERSをモデルに書き上げた青春小説を実写映画化したもの。横浜が演じたのは、大学生の坂東晴希。柔道一家に生まれた晴希は小さい頃から柔道に打ち込んできたが、親友と一緒に男子チアチームを結成し大舞台に挑むことになる。
役柄と同様にチアリーディングに挑んだキャスト陣。撮影のおよそ3か月前から猛特訓を積み、劇中ではリアルなパフォーマンスを披露している。そのために、キャスティングの段階から、高い身体能力と特訓に耐えられるだけの気力と体力を備えているかが重要視されていた。そうして主演に決定した横浜(中尾暢樹とダブル主演)。
横浜と言えば、中学時代に空手世界一になるなど運動神経抜群のスポーツマンとしても知られる。そんな横浜でさえ、本格的なチアの演技には苦戦したそう。3か月もの間訓練した技をこなしながら、撮影では芝居をしなければいけない。そのプレッシャーのなか、横浜が特に意識したのが“笑顔”だった。
実際にSHOCKERSのパフォーマンスを見て、“人を応援する笑顔”が強く心に響いたという。練習をはじめたばかりの段階では顔がこわばってしまい、コーチから指導されることも多かったそうだが、最終的にはメンバーの顔を見るだけで笑顔になれるほどになったという。もちろんスクリーンには横浜の最高の笑顔が映し出される。
笑顔の秘訣について横浜は「『誰かを応援する』という意識を持つと、自然と笑顔が出るようになりました」(シネマトゥデイインタビューより)と語っていた。
先月に行われた本作の完成披露イベントの場では、実はラストのチアのシーンの前日に横浜が大きなケガをしてしまっていたことが共演者の口から明かされた。横浜は「3か月間頑張ってきたことを無駄にしたくなかった」との思いを胸に、痛み止めを飲んで撮影を乗り越えるというプロ根性を見せつけた。
クールな役どころや、繊細な青年を演じることも多いが、キラキラと輝く横浜の笑顔には観客の心をつかむ新たな魅力が満ちている。「はじこい」のピンクヘアのゆりゆりや、『L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』の赤髪イケメンなど、最近演じた役とのギャップも大きく、いま最も勢いのある俳優と言える横浜がさらに加速しそうだ。(編集部・小山美咲)