大沢たかお『キングダム』山崎賢人の10キロ減の役づくりに感動
俳優の大沢たかおが25日、都内で行われた映画『キングダム』(公開中)超大ヒット舞台あいさつに登壇。原作でも人気の高い大将軍・王騎を演じ、役づくりによる肉体改造が注目された大沢だが、17kgもの増量に対して「ちょっと大きくするだけ」と謙遜。黙して語らずの姿勢に、熱い役者魂を垣間見せた。この日は主演の山崎賢人、吉沢亮、佐藤信介監督も登場した。
原泰久の大人気漫画を実写映画化した本作は、紀元前・中国の春秋戦国時代が舞台。大将軍を夢見る戦災孤児の少年・信(山崎)と、弟の反乱によって王座を奪われた若き王・エイ政(吉沢)が、王宮奪還に挑む姿を映し出す。公開36日間で動員350万人、興行収入47億円を突破した。
「公開して1か月近く経ち、キングダムという作品で舞台に立つことはもうないだろうなと思っていた」という大沢は、満席の会場を見渡しながら「公開する前は怖くてどうなるか心配でしたが、(大ヒットの)夢が叶って心から嬉しく思います」とコメント。
また、興行収入50億円突破の見込みもあり、大沢は「50は滅多にない、おそらく今年の実写邦画で今のところ一番くらい」と予想すると、「この映画のテーマのように夢って持っていると、こういうことになるんだなぁと思って、今日思わず(自分だけ)白い服着てきちゃいました」とおどけた。
ファンからの質問に答える企画もあり、「くじけそうになった時に、自分をどう高めるか?」と聞かれた大沢は、「くじけそうな時は、くじけちゃえ! みたいな」と意外な回答。普通の人ならくじけそうな肉体改造については、「そんなでもないですよ。賢人は10kgくらい痩せて、びっくりするくらい細くなっていて、むしろそっちに感動していました。僕はちょっと大きくするだけだったんで」と謙遜した。その横で山崎が「17kgですよ。びっくりです」と言うと、大沢は「今は10kg落ちちゃいました」と報告した。
大沢演じる王騎の反響は大きく、「映画の時代にタイムスリップしても生き残れそうな人は?」と質問が飛ぶと、吉沢は「やっぱり大沢さん。王騎のときのオーラとか、その時代にいても本当に王騎になっていそう。将軍になっていそうな想像が容易にできる」と答え、大先輩の役づくりに舌を巻いていた。(山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記)(取材:錦怜那)