佐野勇斗のアドリブ演技を『小さな恋のうた』監督が絶賛!
俳優の佐野勇斗が1日、新宿バルト9で行われた主演映画『小さな恋のうた』大ヒット記念舞台あいさつに登壇。メガホンをとった橋本光二郎監督から、俳優としての天性の勘の良さを絶賛された。舞台あいさつには、山田杏奈、森永悠希、眞栄田郷敦も出席した。
本作は、MONGOL800の名曲「小さな恋のうた」をモチーフに、幾度となく沖縄での取材を重ね、8年に渡る歳月のもと製作された青春ストーリー。日本とアメリカ、フェンスで隔てられた二つの「国」が存在する沖縄で人気を博し、メジャーデビューを控えたバンドメンバーたちの苦悩や葛藤を描いた物語だ。佐野はバンドのボーカルを務める主人公・真栄城亮多を演じた。
この日は、森永がMCを務めるかたちで舞台あいさつがスタート。最初のコーナーで森永が「ここがすごいよ“ちい恋メンバー”」とタイトルをコールすると、橋本監督は佐野の劇中でのアドリブに触れる。「高校生活を楽しんでいるシーンで、何か所かアドリブ演技をお願いしたのですが、佐野くんはうまく表現してくれました。普通に『ワ~っ』ていう感じは作れると思うのですが、そのアドリブのセリフが後半にしっかり絡んでくるんです」と佐野のセンスに脱帽する。
佐野は「意識していなかった」とあくまでその時に感じたままのセリフだったことを強調していたが、橋本監督は「すごい」と念を押すように称賛していた。そんな佐野は「みんなすごいと思うのですが、杏奈ちゃんの感性はやばいと思う」とコメント。「発する言葉が重い。どれだけ壮絶な人生を歩んできたんだろうと思う」と続けると、橋本監督も「楽器練習をしている時、歌詞を書いてみようという話になったのですが、その時に杏奈ちゃんが書いた歌詞がとんでもなかった」と追随した。
個性豊かなメンバーが集まった“ちい恋メンバー”。佐野は「映画を一言で表すと?」というお題に「想い」と回答。「僕らキャストもそうですが、スタッフさんや沖縄の方々、音楽の持つ力……いろいろな人の『想い』が詰まった映画だと思います」と理由を述べると「だからこそ、いろいろな世代の人に『想い』が届いてくれたら嬉しいです」と力強く作品をアピールしていた。(磯部正和)