杉野遥亮、連ドラ初主演!「スカム」詐欺師役で新境地
杉野遥亮が新ドラマ「スカム」(MBS/TBS)で連続ドラマ初主演を果たすことが明らかになった。犯罪者へ身を堕としていく等身大の若者にふんする。
今年も『L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』『居眠り磐音』、ドラマ「新しい王様」「花にけだもの~Second Season~」「ミストレス~女たちの秘密~」など、話題作への出演が続く杉野。本作では、順風満帆な勝ち組人生を歩んできたが、新卒切りにより無職となり、時を同じくして発覚した父親の難病治療のために振り込め詐欺に手を染める主人公の草野誠実を演じる。裏社会を舞台に等身大の若者から犯罪者へ身を堕としていく役どころに、葛藤や苦悩を織り交ぜた演技で挑む。
物語の舞台は、リーマンブラザーズの経営破綻により多くの失業者が生まれ、「世代間格差」という言葉も取り沙汰された2008年の東京近郊。振り込め詐欺の巧妙な手口や、民間企業以上の規律で運営される詐欺組織の実態を交えながら、様々な動機で振り込め詐欺に手を染めていく若者たちの“転落”模様を、激しくもユーモラスに描く。タイトルの「スカム」は「詐欺」「人間のクズ」を意味する。
原案は、犯罪現場の貧困や犯罪する側の論理をテーマに取材活動を続けるルポライター・鈴木大介による2015年の著作「老人喰い 高齢者を狙う詐欺の正体」。演出を映画『全員死刑』を手掛けた新進気鋭の小林勇貴が担当する。(編集部・大内啓輔)
ドラマ「スカム」は、MBS(関西)にて6月30日から毎週日曜24時50分~
TBS(関東)にて7月2日から毎週火曜25時28分~放送スタート
主演・杉野遥亮 コメント
──本作が連続ドラマ初主演作となりましたが、最初にオファーを聞いたときは率直にどう思いましたか?
嬉しさと巡り合わせを感じました。杉野遥亮としても一俳優としても、今後の財産になる方との出会いや経験がここにあるんじゃないか、と思いました。
──座長として、どのような想いで撮影に臨みましたか?
自分なりの現場の雰囲気の作り方やメリハリ、熱量、ものづくりの楽しさが視聴者の皆様に伝わるよう心がけています。尊敬する共演者の皆さんと現在も撮影していますが、未だに座長と言われると照れます。
──一流企業の会社員から、振り込め詐欺師へ転身を遂げる主人公・草野の役柄に共感できる部分はありますか?
誠実の深い想いに同調できる部分が多々あります。社会に対して思うこと、不条理、悔しさが誠実の反骨心に繋がりますが、僕自身も納得できない事や悔しさが前に進むきっかけにもなっています。その根底にあるものは今を生きる人々に突き刺さると確信しています。
──本作を楽しみにしている視聴者へメッセージをお願いします。
社会の不条理に対する考え方とそれに立ち向かう手段としての詐欺、何が正解で何が不正解かわからないパラドックスですが、そこに懸命に生きる僕たちを笑っているうちに、気がついたら切なくなってくれたら勝ちだなと思っています。誠実たち詐欺グループの姿を通してカタルシスを感じてほしいです。勢いのある攻めたカットが1話からふんだんに存在します。監督曰く勝ちの画です。あわせてお楽しみください!