佐藤健『ひとよ』11月8日公開決定!撮影終了で笑顔見せる
佐藤健が主演を務める映画『ひとよ』の公開日が11月8日であることが発表された。あわせて、佐藤、鈴木亮平、松岡茉優、田中裕子のキャスト4人がクランクアップを迎えて笑顔を浮かべる写真が公開された。
本作は、劇作家・桑原裕子が主宰する劇団KAKUTAの舞台作品「ひとよ」を実写映画化したもの。ある事件から15年後に再会した家族が、絆を取り戻そうとする姿を描く。母・こはるを田中、長男・大樹を鈴木、次男・雄二を佐藤、妹・園子を松岡が演じる。
令和初日の5月1日にクランクインした本作。1か月におよぶ撮影を経て6月1日に4人揃ってクランクアップとなった。最終日の撮影は、クライマックスの重要なシーン。一連の流れでの動きの多いシーンでもあるため、白石和彌監督を中心に入念な段取りが行われた。幾度もシーンの検証が繰り返され、本番ではほぼ一発OKで迫真の芝居が次々と収められていき、日付が変わる直前にクランクアップを迎えた。
佐藤らキャストたちは撮影を振り返り、以下のようにコメントを寄せている。「こんなにもすてきな話で、こんなにもすてきな役者・スタッフのみなさまとぜいたくな時間を過ごさせていただき、振り返るとあっという間でした」(佐藤)、「スタッフみなさまに演技のしやすい環境を作っていただき、いい雰囲気で毎日撮影できるのが幸せでした」(鈴木)、「憧れの白石組で、憧れの先輩方とご一緒できて嬉しく思います」(松岡)、「初めて共演させていただくキャストの方が多かったのですけれども、白石監督のもと充実した時間を過ごさせていただいたと思っています。埠頭で観た夕日も忘れません」(田中)
クランクアップ後、キャスト陣から充実した日々を過ごせていたことへ感謝の意が述べられ、白石監督は「(これから編集ですが)良い映画になっていると思います」と手応えをにじませていた。(編集部・梅山富美子)
佐藤健コメント
白石監督とはぜひ、いつかご一緒できたらと思っていました。こんなにもすてきな話で、こんなにもすてきな役者・スタッフのみなさまとぜいたくな時間を過ごさせていただき、振り返るとあっという間でした。(芝居については)、そのときに出たもので勝負と言いますか、ドキュメンタリー的なアプローチの仕方をしてきたように感じています。白石監督が、「最高傑作になるであろう」というような言葉を漏らされていたとも聞いていますし、きっと素晴らしい作品に仕上げてくださると信じています。なので、みなさんも期待して公開をお待ちいただけたら嬉しいです。
鈴木亮平コメント
スタッフみなさまに演技のしやすい環境を作っていただき、いい雰囲気で毎日撮影できるのが幸せでした。撮影前の準備段階から(大樹の)吃音についてもサポートしていただいて感謝します。ありがとうございました。この映画は家族の話であり、時間の話でもあると思っています。僕は、(田中裕子さん演じる)お母さんの「ただの夜ですよ」というセリフが大好きで、台本で読んだときに、自分の中で良い夜も悪い夜も、いろいろな夜が思い浮かびました。観てくださったみなさんも、観終わった後にそれぞれの響き方をするのではと思っていますが、みなさんの人生の一つ一つに想いを馳せていただき、「ひとよ(一夜)」を想っていただけたら嬉しいです。
松岡茉優コメント
憧れの白石組で、憧れの先輩方とご一緒できて嬉しく思います。わたしはこの映画を観てくださったみなさんに感動してほしいとか、泣いてほしいとかではなく、家族に対して何かゴロゴロとしたものを抱えて生きていらっしゃる方に、この映画を観てどこか許されてほしいなと思いながら演じていました。そして、背中を押すまではできなくとも、例えば「お母さんにメールをしてみよう」、と思い立つような、そんな映画になったらいいなと思っています。楽しいばかりの映画ではないかもしれませんが、「良かったな、楽しかったな」と、有意義な時間を過ごせるように頑張りました。あっという間に公開となりますが、楽しみに待っていてください。
田中裕子コメント
天気にはとても恵まれたのですけれども、昼と夜との寒暖の差が激しく、北関東恐るべし、と感じる撮影の日々を過ごしました。スタッフのみなさま、キャストのみなさまは大変だったと思います。今回、佐藤健さん、鈴木亮平さんをはじめ、初めて共演させていただくキャストの方が多かったのですけれども、白石監督のもと充実した時間を過ごさせていただいたと思っています。埠頭で観た夕日も忘れません。作品の完成を楽しみにしています。
白石和彌監督コメント
俳優部のみなさんが充実した顔でクランクアップを迎えられていたのは、何より良かったです。俳優部みなさんの芝居を堪能でき、どのシーンも想像以上のシーンになっているので、(撮影を終えての)手ごたえはありますし、良い映画に向かっていると感じています。“家族”は誰しもがそれぞれのかたちで持っています。誰の中にもある家族の話に少しでも近づき、みなさんの心に引っかかる映画になればと思っています。