早すぎた死…『スター・トレック』アントン・イェルチンさんのドキュメンタリー予告編
2016年に27歳という若さで事故死した俳優アントン・イェルチンさんのドキュメンタリー映画『ラブ、アントーシャ(原題) / Love, Antosha』の海外版予告編が公開された。『スター・トレック』シリーズのクリス・パイン、サイモン・ペッグ、J・J・エイブラムス監督をはじめ、クリステン・スチュワートやウィレム・デフォーなど仕事仲間もインタビューに応じており、彼らが愛情たっぷりに語るアントンさんへの言葉は涙を誘う。
アントンさんは旧ソ連のアーティスト一家に生まれ、生後6か月の時に両親とアメリカに移り住んだ。9歳から演技を始め、『アトランティスのこころ』『チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室』『ターミネーター4』、『スター・トレック』シリーズなどに出演。2016年6月19日(現地時間)、ロサンゼルスの自宅で自分の車と門に挟まれ死亡しているのが発見され、アントンさんの突然であまりにも早すぎる死に、映画界は深い悲しみに包まれた。
『ラブ、アントーシャ(原題)』は、アントンさんの日記、写真、音楽、幼少期のビデオ、そして家族、友人、仕事仲間たちへのインタビューを通して、彼の素晴らしいキャリアだけでなく人間そのものに迫る作品。成功と共にアントンさんが抱えていた苦しみもひもといていくという。予告編の最後ではアントンさんの母が「あの子は小さい時、毎日手紙をくれたの。『お母さんへ、すごく愛しているよ。アントーシャ(アントンのロシア風の愛称)より』って。これ以上素晴らしい贈り物はないわ」と声を震わせている。8月2日にアメリカ公開。(編集部・市川遥)