志尊淳、女性を虜にする「潤一」の魅力とは?
俳優の志尊淳が、主演映画『潤一』の劇場公開を記念し、14日にネット生放送局「共感シアター」の番組「潤一のうるおいナイト」に出演。MCを務めた女装パフォーマーのブルボンヌや視聴者の質問に答えて、女性を次々と虜にしていく「潤一」という役柄の魅力や、作品の見どころについて語った。
【写真】志尊淳、夏帆、伊藤万理華ら登場!『潤一』公開記念舞台あいさつ
直木賞作家・井上荒野の連作短編集を原作に、日常に埋もれた女たちが青年・潤一と出会い、刹那の恋に輝きを取り戻すさまを追う官能ラブストーリーの本作。共演には藤井美菜、夏帆、江口のりこ、蒔田彩珠、伊藤万理華、原田美枝子。今年4月、フランス・カンヌで行われた国際的ドラマの祭典“カンヌシリーズ”のコンペティション部門に、日本作品で初めてノミネートされたことでも話題となった。
「潤一って超ミステリアスで、なになに? ってドキドキしながら観ちゃった」と率直な感想からスタートしたブルボンヌ。「年齢も境遇も違う女性たちを次々に相手にしていくのって、ご苦労があったのでは?」と潤一役の難しさについて、まず問いかけた。
これに志尊は「それぞれの女性が抱えている隙間に入り込むのが、潤一だと思ったんです」とコメント。「女性と向き合った時に、その女性の抱えている悲哀が、すごく魅力的に感じる瞬間があって、だから潤一役はこうと決めずに、女性が求めているものを探りながら、そのシーン、空間を潤一として生きることを大事にしました」と振り返る。「特に江口さんとの回は、相手のストレスフルな部分を全部ボンと投げられた気がして、潤一はそれを全部受け止める側にまわりたいと思って」と続けた。
「江口さん、すごかった。かっこいいなあ、役者魂」と思わずもらしたブルボンヌが「じゃあ、この役を演じて心境の変化とか、ありましたか?」と続ける。志尊は「何が正しくて、何が正しくないか、この作品を観ると曖昧になってくるし、潤一を通して、女性のリアルな感情を垣間見られて、刺激的でした」としっかりとした手応えを口にしていた。
アンモラルな不倫関係を扱う本作だが、志尊はさらに「何かに縛られたり、抑圧されてるものを表に出してみても、何も悪いことではないというか、こういう感情を抱いていていいのかなと思う人があったら、その気持ちを全部、本作にぶつけてください」と作品の意義についても力強くコメントしていた。
「ドラマ『女子的生活』(NHK、志尊がトランスジェンダーの主人公を演じた)の頃から、私たちの業界にも響く役柄を見事に演じて、当時から『キレイだな、ちくしょう』って思ってたんですよ」とジェラシー混じりに話していたブルボンヌ。最後は「今日は生で見られて、衝撃を受けております。志尊淳ちゃん、パーフェクトボーイ!」と盛り上げた。この日は、メガホンを取った北原栄治監督と広瀬奈々子監督も生放送に同席した。(取材・文/岸田智)