篠原涼子、自身の子どもとの向き合い方を語る
女優の篠原涼子が15日、スペースFS汐留で行われた映画『今日も嫌がらせ弁当』親子試写会に出席、会場に集まった親子からの悩みに答えた。
人気ブログを書籍化したエッセイを原作とした本作は、八丈島に暮らすシングルマザーかおり(篠原)が、高校生になって反抗期となった娘・双葉(芳根京子)の嫌がるキャラ弁を作り続けるさまを通じて、お弁当に込められた母親の愛情あふれるメッセージを描き出した感動作。
「お弁当を通じて母娘の絆を深めていく」という作品のテーマにちなみ、会場には大勢の親子が来場。篠原が会場内の小さな子どもたちに向けて「楽しかったかな?」と尋ねると、「はい!」と元気な返答が。その様子に「ありがとうございます!」と笑顔を見せた篠原は、「うれしいのは、塚本連平監督が、お子さまも観られるような作品を作りたいと言っていたことが、まさに形になったんだなということ。いろんな層の方々に観ていただいている今のこの光景はありがたいなと思います」としみじみ付け加えた。
イベント内では「今日も嫌がらせ弁当流・親子のお悩み相談室」と題したコーナーも行われた。この日、会場から寄せられたお悩みは「お弁当を作るのが苦手です。アドバイスをいただきたいです」「娘がごはんを食べてくれません。どうしたらいいですか」「娘の好き嫌いをなくしたいです」といったもので、2児の母でもある篠原にとっては共感する部分が多かった様子。そしてそれらの相談に、自身の経験に照らし合わせて、親身なアドバイスを送る篠原の姿に、来場者も熱心に耳を傾けていた。
そんな中、6歳の女の子からの「ママへ。怒らないでほしい」というメッセージが飛び出すと、「かわいい!」と頬をゆるませた篠原。「うちでは怒るのも愛情なんだよ、という風にいつも言っていますけど。つい怒りたくなっちゃうんですよね。できそうでできなかったりとか、わがままを初めて言ったりとか。そういうのも楽しいんだけど……」とかみしめるように語った篠原は、「だけどね、お母さんは可愛いから怒る。愛情があるから怒るんです。大丈夫だよ、愛情の塊だよ、という風にうちはしています」と付け加えた。
この日、いろいろな親子の悩みを聞いてきた篠原は「しあわせな悩みでいいなと思いました」と笑顔を見せつつ、「でもわたしも同じような悩みを持っているなと思いました。きちんと相談に答えられたかわからないですが、もし参考にできるところがあるようでしたらお願いします」と会場に呼びかけた。(取材・文:壬生智裕)
映画『今日も嫌がらせ弁当』は6月28日より全国公開