2020年大河で長谷川博己&片岡愛之助が再共演!「『まんぷく』感が出ないように…」
長谷川博己が主演を務める2020年NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の出演者発表会見が17日、渋谷のNHK放送センターで行われた。今川義元役に決まった片岡愛之助は、長谷川とは今年3月まで放送された朝ドラ「まんぷく」で共演していただけに「また一緒にお芝居をできたらいいなと思っていたので、うれしく思っています」と笑顔を見せるが、長谷川演じる明智光秀と一緒のシーンはほとんどないといい、「きっと長谷川さんと一緒だと『まんぷく』感が出てしまうので、この役のオファーが来た」とコメントして会場を沸かせた。
大河ドラマとして初めて智将・明智光秀を主役に据えた「麒麟がくる」は、従来のイメージとは全く違った解釈で英雄たちを描くドラマとなる。この日、発表されたキャストは、南果歩(深芳野)、村田雄浩(稲葉良通<一鉄>)、徳重聡(藤田伝吾)、片岡愛之助(今川義元)、檀れい(土田御前)、佐々木蔵之介(藤吉郎)、滝藤賢一(足利義昭)、谷原章介(三淵藤英)、眞島秀和(細川藤孝<幽斎>)、吉田鋼太郎(松永久秀)、そして市川海老蔵(語り)ら豪華俳優陣だ。
長谷川は「とにかく素晴らしいキャストに集まっていただいて」と誇らしげな顔を見せると、「撮影も3週目に入りまして、白熱しています。いつも休みになると起きられません。戦国時代は泥や血のりがかかったり、甲冑を着たりして大変。(『まんぷく』で)夫婦円満にラーメンを作っていた時代が懐かしいと思う、撮影3週目でございます」とちゃめっ気たっぷりに語った。
のちに秀吉として頭角を現し、光秀生涯のライバルとなる藤吉郎役の佐々木蔵之介も「昨日、過去の大河ドラマで秀吉を演じたのは誰なのか調べたんですが、すごい先輩方がたくさんいて、歯が痛くなりました。調べなきゃ良かったと思っています。どう演じるか分かりませんが、とりあえず僕は申年です」と冗談交じりに意気込む。松永久秀役の吉田鋼太郎は「やはり歴史上の有名な人物は、皆さんの頭の中にイメージがありますから。僕も『真田丸』の時に信長を演じたんですけど、『あんな信長はいない』とか、『ちょっと信長にしては老けてるんじゃないか』と言われて。『余計なお世話だ、うるせぇ』と思いましたよ」とぶちまけ、「その分、松永久秀は、歴史的にクローズアップされた人物ではないので、自由に出来るのではないかと思っています」と展望を語った。
そして登壇者たちからは「裏切り者というイメージの明智光秀を長谷川さんがどう演じてくれるのか楽しみ」という期待を込めた熱い言葉が次々と飛び出し、それには長谷川も「そんなに期待をかけられるとプレッシャーですね。なんとなく明智光秀の気持ちが分かったような気がします」と苦笑い。しかし「いろんな重圧があった方ですし、なぜああいうこと(本能寺の変)をしたのか。毎日のように考える日々ですが、期待していただいて構いません。すごいものを見せられると、自信を持って言えます」と力強くアピールした。(取材・文:壬生智裕)