佐藤健主演『ひとよ』に佐々木蔵之介、音尾琢真、千鳥・大悟ら出演!
佐藤健が主演を務める映画『ひとよ』(11月8日公開)に、佐々木蔵之介、音尾琢真、筒井真理子、大悟(千鳥)らが出演することが決定した。
劇作家・桑原裕子が主宰する劇団KAKUTAの舞台作品「ひとよ」を基にした本作は、ある事件から15年後に再会した家族が、絆を取り戻そうとする姿を描く。3兄妹の母親・こはるを田中裕子、長男・大樹を鈴木亮平、次男・雄二を佐藤、妹・園子を松岡茉優が演じる。『凶悪』『孤狼の血』などで知られる白石和彌監督がメガホンを取った。
佐々木がふんするのは、別れた妻との間に17歳の息子を持ち、稲丸タクシーの生真面目そうな新人ドライバー・堂下道生。堂下が抱える息子への思いが、稲村家の行く末にも大きく影響を与えるという。また、稲丸タクシーの2代目社長でこはる(田中)の甥・丸井進役を白石監督作品への参加が通算9作目となる音尾、未亡人で一人娘を養う稲丸タクシーの事務員・柴田弓役を筒井が務める。
白石組に初参加となる佐々木は、「撮影の流れ、段取り、雰囲気がとても良く、この空気は良い作品になると感じました。丁寧に作られた作品になっていることは間違いないです。親子、兄弟、家族……日本に限らず世界に共通する問題で、非常に普遍的な映画になる気がしています」とコメントを寄せている。
ほかにも、稲丸タクシーのドライバーで雄二(佐藤)の同級生・歌川要一役を浅利陽介、同じく雄二の同級生で女性ドライバーの牛久真貴役を韓英恵、別居中の大樹(鈴木)の妻・二三子役をMEGUMIが担う。そして大悟が、稲丸タクシーに乗りあせるチンピラ・友國淳也にふんする。
大悟は、「白石監督は、『孤狼の血』とかを観て、勝手にめちゃくちゃ怖い人かなと思っていたら、すごい物腰の柔らかい方でビックリしました。『クセ』は強くなかったですね。とても優しい、紳士な方でした」と撮影をふり返った。(編集部・梅山富美子)
コメント全文
■佐々木蔵之介
初参加の白石組は、撮影の流れ、段取り、雰囲気がとても良く、この空気は良い作品になると感じました。丁寧に作られた作品になっていることは間違いないです。親子、兄弟、家族……日本に限らず世界に共通する問題で、非常に普遍的な映画になる気がしています。映画をご覧いただくみなさんが、特別な家族に、どれだけの感情を乗せていただけるか、もし乗ってきていただけたとしたら高いハードルを越えてきてくださったことになるので、この映画はそういう面で挑戦した作品になっていると思います。同じ観客の立場としても、でき上がりの作品を楽しみにしています。
■音尾琢真
白石監督は温厚な方なので、相変わらず現場の雰囲気は良くて、落ち着くお家に帰ってきたような、故郷に帰ってきたような感覚になりました。作品の手ごたえは自分にはわからないですが、ただ白石監督が撮っているのだから大丈夫だと思っています。この作品も世界に羽ばたき、日本だけでなく世界中のみなさんに楽しんでいただけるようなものになったらいいなと思っています。
■筒井真理子
白石監督の作品を数多く拝見していて、作風から緊張感のある現場かなと思っていましたが、すごく柔らかくてみんな楽しげで、ちょっと意外でした。良い意味で緊張感を抜いていただける現場で、リラックスして監督の思う世界に入れたかと思います。でき上がりを楽しみにしています。
■浅利陽介
白石組が初めてなので、自分が持っている引き出しや芝居のアプローチがうまく白石監督や他の役者さんのヒントになるといいなと思い、撮影に挑みました。クランクアップして、撮影が終わったという達成感と、もう少し撮影現場に居たかったという気持ちが入り混じっています。稲丸タクシーの現場は、ゆったりした時間が流れていたのでリラックスした状態で撮影ができました。台本を読んだ限り、ズシッと残るものがあり、最後に家族の愛っていいなと思ったので、みなさんにも伝われば嬉しいなと思います。それぞれの個性的なキャラクターが相まって、どんなクライマックスになるのか、期待しています。
■韓英恵
モー(牛久真貴の愛称)はヤンキーながら、稲丸タクシーを支えていく気持ちがあり、頼り甲斐のあるキャラでありたいと思い演じました。白石監督とは助監督時代にご一緒したことはありますが、監督作品への参加は初めてでした。撮影当初は不安もありましたが、監督が役者の芝居にきちんと向き合ってくれて、のびのびと演じることができました。全力を出し切ったのでクランクアップして率直にさびしく、まだあの世界に浸っていたい気持ちが残っています。
■MEGUMI
スタッフの方全員の想いが一つになった空気感が、本当に気持ちが良く、わたしもこの場にいれて幸せだなという思いとプロフェッショナルさを感じた現場でした。役柄と同じくわたしも子どもがいるので、感情移入できた部分があり、心が震えるような場面が何度もありました。出演するほぼ全シーンが怒りに震えていて、激しくて、台本を最初に読んだときよりも何百倍も肉体的に削られましたが、精神的には鈴木亮平さんに監督、そしてスタッフさんに今までの自分にないものを引き出していただき感謝しています。インターネットが流通し、実際に会話するよりもテキストや絵文字でのやりとりがメインになっている世の中とは真逆で、自分の辛さ、弱さ、喜びをぶつけ合っている、すごく人間らしい家族の話です。観た方もちょっと思ったことを言ってみようかなとか、家族に辛いことや喜びをシェアするような、共感のきっかけになったらいいなと思います。
■大悟(千鳥)
白石監督は、『孤狼の血』とかを観て、勝手にめちゃくちゃ怖い人かなと思っていたら、すごい物腰の柔らかい方でビックリしました。「クセ」は強くなかったですね。とても優しい、紳士な方でした。撮影は、緊張しました。フワッフワしたまま、こんなことになるんや、と思いました。