『ライオンキング』はIMAXで!監督が映像美をアピール
映画『ライオン・キング』(8月9日全国公開)を手掛けたジョン・ファヴロー監督が、22日に都内で行われた同作のジャパンプレミアに出席し、本作に込められたテーマや圧倒的映像美を存分にアピールした。イベントには、吹替版声優の賀来賢人(シンバ役)、江口洋介(スカー役)、門山葉子(ナラ役)、日本版オフィシャルソングを担当したRIRIも出席した。
ディズニーの名作アニメーションを、最先端のCG技術を用いて“超実写化”した本作。サバンナの王国の王子として生まれたライオン・シンバが、さまざまな困難を乗り越え、成長していく姿を活写する。
2016年の『ジャングル・ブック』以来、3年ぶりの来日となったファヴロー監督は「日本に来るたびに、素晴らしいホスピタリティーを感じて謙虚な気持ちになります。ありがとう」とあいさつ。本作の根幹にある「サークル・オブ・ライフ(生命の環)」という考え方について、「この言葉にはいろいろな意味があります。その時々によって意味は変わってきますが、2019年のいま、世界は狭くなっている。みんながいかに繋がっているか、次の世代にどうやって命を繋いでいくかを伝えていかなくてはいけません」と説く。
さらにファヴロー監督は、本作のキャラクターや背景、景色がすべてCG(コンピューターグラフィックス)で作られていることを強調すると、「最先端のテクノロジーを駆使して作り上げた映像の細かな部分をすべて確認できるのは、IMAXシアターだけなんです。世界にはまだIMAXシアターは数多くありませんが、日本の皆さんは体験できる機会があるので、すべてのキャラクターの感情をしっかりと受け取ってほしい」とIMAXシアターでの鑑賞を呼びかけた。
シンバに声を当てた賀来も「映画のスタートから、観たことのないスケールの映像美が楽しめます」と映像美をアピール。「声を当てているうちに、シンバの繊細な表情にどんどん引き込まれていき、自然とシンバの葛藤や悩みを共有していました」とシンバに感情移入したことを明かす。ヒロイン・ナラ役の門山も「涙が出るぐらい美しいプライドランドの映像に圧倒されました」と映像美を絶賛した。
またファヴロー監督は、「作品の出来はキャストのパフォーマンスにかかっていると思うので、(吹替版の)映像を拝見する前は緊張する部分もあったのですが、見事にキャラクターのスピリットを表現してくれていて安心しました」と吹替え声優陣を称賛していた。(磯部正和)