塚本晋也監督、ベネチア映画祭コンペ部門の審査員に決定!
第76回ベネチア国際映画祭
『野火』(2014)、『鉄男』(1989)などで知られる映画監督の塚本晋也が、現地時間8月28日にイタリアで開幕する世界三大映画祭のひとつ、第76回ベネチア国際映画祭コンペティション部門の審査員を務めることが明らかになった。
塚本監督と同映画祭の縁は深く、『六月の蛇』(2002)でコントロコレンテ部門(現・オリゾンティ部門)の審査員特別大賞、『KOTOKO』(2011)でオリゾンティ部門の最高賞にあたるオリゾンティ賞を受賞。コンペ部門でも『鉄男 THE BULLET MAN』(2009)、『野火』(2014)、『斬、』(2018)と3度の出品を果たし、そのほかの監督作も度々、招待作品として上映されている。
同映画祭で審査員を務めるのは。北野武監督の『HANA-BI』が金獅子賞を受けた1997年のメインコンペティション部門、2005年のオリゾンティ部門に次いで3度目。今年のコンペ部門には、是枝裕和監督の新作『真実』、中国の女優コン・リーとオダギリジョーが共演する『サタデー・フィクション』などが出品。審査員長はアルゼンチンのルクレシア・マルテル監督が務める。
塚本監督にとって今年は、『鉄男』での劇場映画デビューから30周年にあたる節目の年でもあり、『鉄男』生誕30周年企画シリーズ特集上映が全国順次公開中。また、『野火』の終戦記念日を中心としたアンコール上映も5年目を迎え、今夏も30館以上での上映が決定している。(編集部・入倉功一)