清原果耶が声優！被爆体験の手記を『若おかみは小学生！』スタッフがアニメ化
被爆体験の手記をもとにしたNHKの番組「アニメ 大好きだったあなたへ －ヒバクシャからの手紙－」が8月に放送されることが明らかになった。番組ナビゲーターおよび声優キャストとして若手女優の清原果耶が参加する。
同番組は、原爆の被爆者から募り、集まった2,200通の手記のうち3通をアニメ化したもの。亡くなった親友や家族など大好きだった人への思いをテーマに、10分アニメ1本、5分アニメ2本、20分超のドキュメンタリーパートで構成される。
目玉となる10分アニメ「ヤマンへの手紙」の制作には、昨年公開され、第42回日本アカデミー賞の優秀アニメーション作品賞、第73回毎日映画コンクールのアニメーション映画賞などに輝いた映画『若おかみは小学生！』の制作スタッフが再結集。主人公の声をナビゲーターも務める清原が担当する。
2本の5分アニメの制作は、新進気鋭の女性アニメ作家の小野ハナと、広島市立大学の学生がそれぞれ手掛ける。さらに番組では、各アニメ制作者が手紙を書いた被爆者に会い、体験に向き合う姿やアニメのメイキングも放送される。
番組の案内役と「ヤマンへの手紙」の主人公の声優を務める清原は、昨年放送のNHKドラマ「透明なゆりかご」では主演を担ったほか、今年は連続テレビ小説「なつぞら」の出演も話題に。今回、主人公の年齢と同じ17歳として、手紙の筆者に思いをはせる。
清原は「戦時中ではあるけれど、私とかわらない年代の女の子が、青春を楽しみながら生きた姿を描いたアニメです。健康的で輝いている主人公たちが印象的で、私自身が励まされました。その時代を生きた人たちの苦労は計り知れないけれど、アニメにすることで、今の人たちに伝わることがあると思いますし、『声』という形で参加できたことを誇りに思います」とコメントを寄せている。（編集部・大内啓輔）
「アニメ 大好きだったあなたへ －ヒバクシャからの手紙－」は8月2日午後7時57分よりNHK総合にて中国ブロック先行放送 8日午後9時よりNHK BS1、9日午前2時よりNHK総合にて放送