再現度高すぎ!「少年たちのいるところ」実写化で写真展
映画『帝一の國』などの原作者としても知られる漫画家・古屋兎丸の隠れた名作「少年たちのいるところ」が実写化され、ショートムービーの上映も行われる展覧会が10月に東京・銀座で開催されることになった。
「少年たちのいるところ」は、漫画雑誌「GOGOバンチ」(新潮社)に2016年10月から2017年6月まで連載された青春物語。“古屋兎丸版スタンドバイミー”と銘打っており、普通の高校生活を望む少年・佐野霧が、友人依存症の南野竜と謎の多い奈良崎すばると出会うことによって、普通ではない高校生活を送ることになっていく。
今回の実写化・展覧会企画は、古屋と写真家・小林裕和によるコラボプロジェクト第2弾「少年たちのいるところ展」として実施が決定。写真だけでなく、ショートムービーの上映や古屋の新たな描き下ろしイラストの展示も予定されている。
実写化の男性キャストは、佐野霧役に古屋原作の映画『ライチ☆光クラブ』にも出演した松田凌。南野竜役にミュージカル「刀剣乱舞」シリーズなどの有澤樟太郎、奈良崎すばる役にミュージカル「『スタミュ』-3rdシーズン-」などの星元裕月といった若手3名を抜てきした。古屋は「完全再現作品」と自信をのぞかせている。
「少年たちのいるところ展」は10月3日から20日まで、銀座・ヴァニラ画廊で開催される。開場時間や展示情報などの詳細は、今後発表される。以下、古屋と小林のコメント全文。(清水一)
古屋兎丸
小林さんとのコラボ第2弾は、写真展です!
これは普通を求めれば求めるほど普通から遠ざかる主人公・霧君を中心とした4人の少年少女達の少し歪んだひと夏を描いた青春ストーリーです。
松田凌君は純粋でゲスく、エッチな「霧」を見事に演じてくれました。
有澤樟太郎くんは根っから明るく、でも霧に依存する“友達依存症”の「竜」を、明るく演じてくれました。
星元裕月君は竜のことが大好きなのに、あがり症で自己暗示をかけないとまともに会話できない「すばる」を、繊細に演じてくれました。
今回、漫画原作での写真展、新しくないですか?
僕がいつも個展を開催してる銀座ヴァニラ画廊での展示です。
会場の全体構成、映像作品の絵コンテ、撮影現場での演技指導を担当しました。
「少年たちのいるところ」に出てくる場所で撮影した、完全再現作品です。
今回A室では写真展示、B室では映像展示をします。
ここには痛くも少し懐かしい青春が詰まってます。
是非皆様お越し下さい!
小林裕和
古屋兎丸先生とのコラボプロジェクト第2弾として、「少年たちのいるところ」の写真展を開催させて頂く運びとなりました。
プロジェクト第1弾のコンセプトフォトブック「アマネ†ギムナジウム~もうひとつの世界~」では、先生からのご要望もあり、僕自身のテイストも含めて、全力投球で表現に取り組ませて頂きましたが、今作では撮影現場で、兎丸先生自らの演技指導なども行って頂きました。
僕自身も先生の演技指導に身震いしつつ、堪能しつつ撮影に取り組み、徹底的に“古屋兎丸”を感じられる作品群となったと思っています。
原作がめちゃくちゃ面白く、面白く、そして最高のキャスティング経て実現されたこの企画、是非写真展示と映像展示で、全身で味わって頂きたいなと思っています。