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上田慎一郎監督、新作に感想呼びかけ「映画が成長できる」

大劇場での初日に感激する上田慎一郎監督
大劇場での初日に感激する上田慎一郎監督

 低予算のインディーズ映画ながら興行収入31億円を突破する大ヒットを記録した映画『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督が同作のスタッフ2人と監督した新作『イソップの思うツボ』の初日舞台あいさつが16日、都内で開催。共同で監督を務めた中泉裕矢浅沼直也らと共に感激の表情をみせた。この日は石川瑠華井桁弘恵紅甘らヒロイン役の3人のほか、斉藤陽一郎高橋雄祐桐生コウジ川瀬陽太渡辺真起子佐伯日菜子らキャストも来場した。

【動画】イベントの様子

 家族の仲はいいが友達はカメだけの内気な女子大生、人気タレント家族の娘で恋愛体質の女子大生、その日暮らしの生活を送る復讐代行屋父娘の娘、という3人の少女たちが家族とともに繰り広げるだまし合いを描いた本作。上田監督をはじめ、3人が共同で監督するという異色の作品となっている。

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 初日舞台あいさつの会場となったTOHOシネマズ日比谷のスクリーン12は、公開規模の大きい東宝系作品の舞台あいさつが多く行われる会場。その会場が大勢の観客で埋まった様子を見た上田監督は「ちょうど1年前、この映画館の、このスクリーンで『カメラを止めるな!』の舞台あいさつをさせていただいて。また違う映画で帰ってきたいなと思っていたので、こんなに早く帰ってこられてうれしく思っています」と晴れやかな表情。構想3年以上という本作について、「当時は実力も知名度もなくて。一人では長編の商業映画を作れるような身分ではなかったんですが、3人一緒ならできるなじゃないかと。居酒屋で冗談で言っていたことが実現しました」とそのいきさつを明かした。

イソップの思うツボ
共同で監督を務めた浅沼、上田、中泉

 3人のヒロイン女優も大劇場での初日に感無量の様子。石川が「撮影の時は、こんな光景が目の前にあるなんて想像できなかったのですごくうれしいです」と語れば、井桁も「こうやって初日を迎えられるのはうれしいし、幸せに感じています」と笑顔。さらに紅甘も「こんなに大きな劇場で、たくさんの方に見守られて。初日を迎えられてうれしく思います」と、口々にその喜びを語っていた。

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 本作は台湾での劇場公開も決定。10月17日に台北でプレミア上映、18日・19日に高雄映画祭で上映されたのち、25日より劇場公開される。中泉監督と浅沼監督による台湾キャンペーンも行うそうで、浅沼監督が「台湾にありがとうと思っています。これからどんどん世界に広がって。感謝の気持ちを忘れずにいきたいと思います」と語ると、上田監督も「僕も2年前まではハネムーンでハワイにしか行ったことがなかったけど、去年初めて海外の映画祭に行って。笑うところも違ったりして、世界に目が向きました。この映画がどういうリアクションを受けるのか、楽しみです」と笑顔を見せた。

イソップの思うツボ
集合写真

 最後のあいさつを求められた上田監督は「(SNSで)『カメ止めより面白い』と言っている方もいるし、『好みじゃなかった』という方もいらっしゃって。賛否の感想を読みながら、ようやくこの日が始まったなと実感しました。皆さん素直な感想を発していただいて、賛成派も否定派もコミュニケーションできるようになると。そうすればこの映画が成長できると思いますんで、よろしくお願いします」と会場に呼びかけた。(取材・文:壬生智裕)

映画『イソップの思うツボ』は全国公開中

上田慎一郎ら『カメ止め』クリエイター再集結!前代未聞 監督3人の現場で“裏の顔”?映画『イソップの思うツボ』初日舞台挨拶 » 動画の詳細
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