三吉彩花、矢口史靖監督のねぎらいに涙
三吉彩花が16日、丸の内ピカデリーで行われた映画『ダンスウィズミー』の初日舞台あいさつに出席し、本作でメガホンを取った矢口史靖監督から送られたねぎらいの言葉に思わず涙を見せた。三吉は2度自信をなくしたという撮影時の心境を振り返りながら「本当に嬉しい」と感謝を口にした。
『ウォーターボーイズ』『ハッピーフライト』などで知られる矢口監督の最新作となる本作は、催眠術によって音楽が聞こえるたびに歌い踊りだす身体になってしまったヒロイン・鈴木静香(三吉)が巻き起こす騒動を描くコメディー・ミュージカル。公開初日を迎えたこの日、壇上には三吉と矢口監督とともに、共演者のやしろ優、chay、三浦貴大、ムロツヨシ、宝田明が登壇した。
イベント中、矢口監督が三吉を前にサプライズで手紙を読み上げる展開になり、撮影時に三吉と食事をしたときのエピソードを披露した。その席で矢口監督は「(主演を決める)オーディションで、僕だけは『三吉さんでいきましょう』と言ったのですが、ほかのみんなは違っていた」と話したそうで、そのうえで三吉に「あなたなら絶対、この役をやれます。僕が保証します。安心して現場に来てください」と激励の言葉をかけたことを紹介した。
初日を迎え、大勢の観客を前に矢口監督は「今なら言えます。僕の目に狂いはなかった。よく頑張りました。矢口組に参加してくれてありがとう」と笑顔で三吉の健闘をねぎらうと、思わず「嫌だ、どうしましょう……」と涙する三吉。「オーディションのときに、自信や手ごたえを感じられなくて落ちたと思ったんですが、受かっていて。でも実は(自分が主演であることに)不安に思っていた人もいると監督から聞いて、やっぱり『私で大丈夫なんだろうか』ともう一度自信をなくして……」と当時の心境を告白した。
続けて三吉は「でも、今日は監督からお手紙で言葉をいただけて本当に嬉しい。いよいよ公開で、いろんな人が温かいコメントをInstagramでくれて、少しずつ自信を取り戻しつつあります」と笑顔で涙を拭った。
一方で、矢口監督はクランクアップ時に三吉に降りかかったユニークなハプニングも紹介。「札幌のシーンでクランクアップした瞬間、『お疲れさまでした』と花束を渡したんですけど、宝田さんが何を思ったのか、三吉さんの頬にキスをして……。さらに何を思ったか、やしろさんの唇を奪ったんです」と暴露。三吉が「あのときはびっくりしました」と振り返ると、宝田は申し訳なさそうに「あの夜は眠れませんでした」とコメントして会場を沸かした。(取材・文:名鹿祥史)
映画『ダンスウィズミー』は公開中