『キングスマン』第3弾、脚本はまもなく完成!エグジー&ハリーの物語の完結編
映画『ロケットマン』でプロデューサーを務めたマシュー・ヴォーンが23日に電話インタビューに応じ、監督作『キングスマン』シリーズの進捗について語った。
『キングスマン』シリーズは現在、1900年代初期から第1次世界大戦にかけてスパイ組織「キングスマン」がいかにして生まれたのかを描く前日譚『ザ・キングズ・マン(原題) / The King’s Man』と、タロン・エジャトン演じるエグジー&コリン・ファース演じるハリーの物語の完結編にあたる第3弾(『キングスマン:ゴールデン・サークル』の続編)の制作が進められている。
前日譚の方は全米公開日も来年2月14日に決まっており、絶賛編集作業中とのこと。「(本シリーズとは)違った味わいの作品になる。例えば『キングスマン』がスシだったとしたら、今度はサシミって感じだ」と違いを表現したヴォーンは、「電話で変な音が聞こえていると思うけど、それは編集中だからなんだ。今チェックしているのは、ドイツ皇帝(ヴィルヘルム2世)とロシア皇帝(ニコライ2世)、イングランド王(ジョージ5世)がちょっと口論をしているシーン」と明かした。ちなみに、いとこ同士だったこの3人の君主は『ボヘミアン・ラプソディ』のトム・ホランダーが一人三役で演じている。
歌手エルトン・ジョンの半生を描くミュージカルファンタジー『ロケットマン』の主演にタロンを推したのは、『キングスマン』で彼を見いだしたヴォーンだった。『キングスマン:ゴールデン・サークル』の続編でまたタロンとタッグを組むことについて聞くと、「その通り! 脚本を書いているところで、今こうしている間にも準備を進めている」と楽しそう。「脚本は69ページか70ページほど書けていて、あと20ページくらい。もう少しってところ。次の6週間で完成させる」といい、前日譚と同時進行で着々と進んでいるようだ。
そんなヴォーンは『ロケットマン』ではプロデューサーに徹した。「エルトンは長いことひどい目に遭ってきた。12年もこの映画を作らせてもらえなかった。そんな時に幸運にも『キングスマン:ゴールデン・サークル』に出てもらえ、彼に助けてくれないかと頼まれた。脚本を読んですごく気に入ったし、彼の人生と音楽の映画が作れるなんて光栄だった」とヴォーンの参加でエルトンの夢のプロジェクトは日の目を見ることに。「エルトンとデヴィッド・ファーニシュ(エルトンの夫でプロデューサー)がずっと企画開発をしていて、準備は整っていた。すごくシンプルなんだ。僕は小切手を切っただけ」。
本作でR指定を貫くためにスタジオと闘わなければならなかったのか? との問いには「いいや」と即答したヴォーン。「僕は今、幸運にも『僕たちはこれをこういう風にやる。もし気に入らないなら、他とやる』と言えるキャリアの段階にいる」と笑い、「それはエルトンからの指令だったんだ。『R指定じゃないバージョンの僕の映画なんていらない。この映画は僕自身であり、僕が何者かを直接反映したものにしたい』とね。だからR指定なんだ」説明した。(編集部・市川遥)
映画『ロケットマン』は公開中