仲代達矢主演の8K時代劇、カンヌでプレミア上映
『影武者』『切腹』などの名優・仲代達矢を主演に迎え、時代劇専門チャンネルが制作する初の8K時代劇「帰郷」が、10月14日から17日までフランス・カンヌで行われる国際映像コンテンツ見本市「MIPCOM」でワールドプレミア上映されることが決定。同見本市で、アジアの作品がワールドプレミアという形で公式上映を行うのは、本作が初となる。プレミアは現地時間10月15日に行われ、キャストの常盤貴子、佐藤二朗、監督の杉田成道がレッドカーペットに登場する。
原作は、小説家・藤沢周平の短編集「又蔵の火」(文春文庫)所収の「帰郷」。かつて、故郷の木曾福島を逃げ出し、江戸に身を寄せた渡世人・宇之吉が(仲代)、30年の時を経て帰郷するさまを高画質の8Kで描く。仲代ふんする宇之吉が故郷で出会う女性・おくみを常盤貴子、渡世人・栄次を佐藤二朗が演じるほか、北村一輝、緒形直人、谷田歩、田中美里、前田亜季、三田佳子、橋爪功、中村敦夫が脇を固める。
毎年10月に開催される「MIPCOM」は、世界110か国から参加者が集まる世界最大規模の国際映像コンテンツ見本市。過去には、ベン・スティラーの監督作「エスケイプ・アット・ダネモラ(原題)/ Escape at Dannemora」などがワールドプレミア上映されている。本作は今回、国や文化を越えて普遍的なテーマを訴えかける物語として高く評価され、プレミア上映が決定した。
本作は今後、劇場上映および時代劇専門チャンネルでの放送が予定されている。(編集部・倉本拓弥)