北村匠海、松坂桃李からの急な呼び捨てにドキッ
北村匠海と松坂桃李が20日、TOHOシネマズ日比谷で行われた映画『HELLO WORLD』の初日舞台あいさつに登壇。北村はアニメ好きとしても意気投合する先輩・松坂からの突然の呼び捨てに、はにかみ笑顔を見せた。この日は、浜辺美波、福原遥、伊藤智彦監督も来場した。
本作は『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』などを手掛けた伊藤監督の劇場版最新作となるアニメーション作品。京都を舞台に、内気な高校生・直実(声:北村)と、10年後の未来から来た自分(声:松坂)が、事故で命を落とす運命のヒロイン・瑠璃(声:浜辺)を救おうと奮闘する。初日を迎えたこの日、主人公に声を吹き込んだ北村は「初めて声優をやらせていただいた作品がこれでよかった。新しい扉をこじ開けられたのではないかと思っています」と充実した表情を見せた。
また、松坂は本作がアフレコではなく、先に声を入れてから画を作るプレスコで収録したことについて、「(映画が)完成したときに答え合わせをする感じ」と表現。そして、伊藤監督と自分のイメージするスケールにギャップがあったそうで、完成した作品を観たときに「うわぁ、しまった。こんな感じの規模感だったんですね」とほのかな後悔があったことを明かし、笑いを誘った。
そんななか劇中に登場する、想像したものを生み出す「グッドデザイン」を手に入れたら? という質問が飛ぶと、北村は「ガンダムに乗りたい」とアニメ好きの一面を発動。ガンダムを一から作ることを提言すると、松坂も「エヴァンゲリオンに乗りたいけど、この感じ(手のひらを上に向けた状態)で出すとなると(「NARUTO -ナルト-」の)『螺旋丸』かな」と術の名前を挙げる。
そして、松坂が「NARUTO」の修行シーンと『HELLO WORLD』のグッドデザイン習得のシーンが似ていることを説明しようとした際に「10年後と10年前の匠海が……」と言い間違え、大慌て。実は、本作の取材中にも何度か「直実」と「匠海」を言い間違えていたそうで、北村が「(急に名前を呼ばれて)ドキッとします」と伝えると、松坂は「すいません」と謝罪。しかし、すぐに北村が「嬉しい」と後輩らしい笑顔で漏らすと、松坂が「ありがとうございます」と返し、軽妙なやり取りで会場を沸かせた。
一方で、浜辺はグッドデザインの使い道について「マンションを建てて、下の階を売ろうかなと思ったけど、ダメだなぁ」と夢のない回答に自らダメ出し。続けて福原も「食べるのが大好きなので、いつでもどこでも好きなものを出して、すぐに食べたい」と現実的な答えを出すと、北村と松坂は「男は本当にバカですね……」と苦笑いを浮かべた。(取材:錦怜那)
映画『HELLO WORLD』は公開中