キネマ旬報、1990年代日本映画1位は『月はどっちに出ている』26年ぶりに劇場で公開へ
映画雑誌「キネマ旬報」が20日発売の10月上旬特別号にて発表する「1990年代 日本映画ベスト・テン」で、崔洋一監督の映画『月はどっちに出ている』が第1位に輝いた。これを記念し、同作のリマスター版が21日より26年ぶりに劇場で公開される。
岸谷五朗とルビー・モレノが共演した『月はどっちに出ている』は、在日コリアンのタクシードライバー忠男(岸谷)とフィリピン人女性コニー(ルビー)の恋模様を軸に、東京に暮らす様々な人々の日常を描いている。1993年の公開時には公開館で26週に及ぶロングラン上映が行われ、キネマ旬報ベスト・テン日本映画第1位やブルーリボン賞作品賞など数々の映画賞で高い評価を獲得した。
「キネマ旬報」は創刊100年を記念して昨年7月より年代別のベスト・テンを発表しており、「1990年代 日本映画ベスト・テン」はその第6弾にあたる。ちなみに5日発売の9月下旬特別号で発表された「1990年代 外国映画ベスト・テン」の1位はエドワード・ヤン監督の『クー嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』だった。
リマスター版の『月はどっちに出ている』は9月21日~9月27日に新宿K's cinema で限定公開される。(編集部・海江田宗)