今夜から!元カレに執着する女子描く「モトカレマニア」
本日(17日)よりスタートとなる、新木優子&高良健吾主演の連続ドラマ「モトカレマニア」(フジテレビ系・毎週木曜よる22時~)。「Kiss」(講談社)で連載中の瀧波ユカリの同名コミックに基づく本作は、元カレに執着するヒロインに見る“女子あるある”がたくさん! 放送を前に、そんな本作の見どころを振り返ってみた。(編集部・石井百合子)
その1:開き直ったヒロインに思わず共感
ヒロインは、失業中の27歳独身・難波ユリカ(新木)。見た目にも気を使い、コミュニケーション下手というわけでもないのに恋愛がうまくいかない彼女が見出した幸せは、初めて付き合った彼氏“マコチ”こと斉藤真(高良)との過去に浸ること。そんなユリカの日々といえば、人気作家・丸の内さくら(山口紗弥加)の恋愛小説を愛読し、マコチとの幸せな思い出に浸っては心の中でマコチとの妄想の会話を繰り広げる、毎朝SNSでマコチのことを検索する、初対面の男性に対してもマコチとのかすかな共通点を見つける……。はたから見れば「現実逃避」で、まったく前進しないヒロインだが、思わず自身を重ねてしまう女子は少なくないはず。
ユリカ役の新木は、本作が地上波ドラマ初主演。ファーストシーンでは、いきなり高良とのキスシーンが待っていたそうだが、2016年の映画『僕らのごはんは明日で待ってる』で中島裕翔の相手役を務めて以来、ドラマ「重要参考人探偵」(2017)、「SUITS/スーツ」(2018)、「トレース~科捜研の男~」(2019・1月クール)などで近年めきめきと頭角をあらわしてきた新木が演じる、等身大のヒロイン像に期待したい。
その2:究極の元カレを演じる高良健吾
15日に行われた記者会見によると、意外にも「15年俳優をやっていますが(ラブコメは)初めて」だという高良。『Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?』の周防正行監督の新作映画『カツベン!』(12月13日公開)では女性をとりこにする魅惑の活動弁士にふんしているが、とにかく美形! であるのと同時に、30代の演技派としての風格も。
今年は6本の映画が公開となり、主演作『多十郎殉愛記』では本格的な殺陣に挑戦。『アンダー・ユア・ベッド』では片想いする女性の自宅に潜入してベッドの下で彼女に思いをはせるという危ういキャラクターを体当たりで演じた。蜷川実花監督の映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』では出演シーンは短いながらも三島由紀夫役で鮮烈な存在感を発揮するなど、乗りに乗った高良が「究極の元カレ」に挑む。
その3:演出に「最高の離婚」の並木道子!
「それでも、生きてゆく」(2011)、「最高の離婚」(2013)、「問題のあるレストラン」(2015)、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(2016)など坂元裕二脚本のドラマを多く手掛けてきた並木道子が演出に参加。なお、「いつ恋」では、高良が福島から上京したのち劇的な変貌を遂げる青年をはまり役で演じていた。
脚本は、ドラマ「コウノドリ」シリーズ(2015・2017)の脚本、テレビアニメ「HUGっと!プリキュア」 (2018~2019)のシリーズ構成などを手掛けた坪田文。スタッフに女性クリエイターが多く名を連ねているのも本作の特徴。