今夜金ロー『億男』高橋一生、藤原竜也らヤバすぎる怪演に注目
『るろうに剣心』シリーズなどの大友啓史監督がメガホンを取った映画『億男』が、日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」で今夜(25日21時~)地上波初放送される。佐藤健、高橋一生、藤原竜也、北村一輝、沢尻エリカらの本作での熱演ぶりに改めて注目したい。
『世界から猫が消えたなら』の原作者でプロデューサーとしても活動する川村元気の著書を映画化した本作。宝くじで3億円を当てた男が、真の幸せを探し求める姿を描く。
佐藤は、失踪した兄が残した借金の返済に追われ、妻子に見捨てられた主人公の一男を演じた。ある日突然宝くじで3億円を手に入れた一男は狂喜するも、高額当選者たちが悲惨な人生を送っているという記事を読み不安になり、億万長者になった大学時代の親友・九十九に相談することにする。
その九十九を演じたのが高橋。九十九は一男の3億円を持って姿を消してしまう謎めいたキャラクター。公開時のイベントで佐藤は「もしも僕がやれと言われたら、絶対にできないすごく難しいキャラクター」と熱弁し、高橋の演技を称賛していた。
そんな九十九のほかにも、一男はクセの強い億万長者に次々と出会っていく。そのうちの1人・千住を藤原が演じた。千住は「夢実現セミナー」を主宰しており、「ミリオネアニューワールド」の教祖を務める怪しい男。ロングヘアの藤原が、千住として、人々の前で夢や金について説く姿は強烈なインパクトだ。
そして、3つの会社を経営する大金持ちで、競馬場のVIP室で大金を転がす百瀬を北村が演じた。北村は、無造作ヘアにもしゃもしゃのヒゲ、黒縁メガネ、極めつけはパワフルな体型で百瀬になり切った。独特の声音と関西弁も加わり、公開当時、SNS上に「あれ北村一輝だったの!」と驚きの声が上がったほどだ。
さらには、沢尻が若くして10億円を手に入れた十和子という怪しい美人役を務めた。現在は質素な身なりの専業主婦だが、意表を突くような展開が待ち受けており、クセ者たちが続々と登場する本作でも、他のキャラクターに引けを取らない妖しさを放っている。(編集部・小山美咲)