井上真央主演で富山の米騒動を映画化 日焼け姿で漁師の女房に
女優の井上真央が、1918年(大正7年)富山県の海岸部で発生した「米騒動」に基づく映画『大コメ騒動』(読み:ダイコメソウドウ)で主演を務めることが決定した。米の価格高騰から起きた事件を、女性たちを中心に描く物語で、井上は日焼けした姿で漁師のおかか(女房)にふんする。井上が実写映画で主演を務めるのは2014年公開の『白ゆき姫殺人事件』以来となり、2007年公開の映画『ゲゲゲの鬼太郎』に続いて本木克英監督と2度目のタッグを組む。今月26日より富山県富山市内でクランクインし、2021年の公開を予定している。
本作は、米の価格高騰に頭を悩ませる漁師のおかかたちが困窮を極め、ある事故をきっかけに行動を起こすさまを描く。現在、『男はつらいよ』シリーズの主人公・車寅次郎の少年時代を描くNHKドラマ「少年寅次郎」が放送中の井上が、久々の映画主演作では、農家から浜に嫁ぎたくましく成長していく主人公・松浦いとを演じる。
井上は撮影を前に、「脚本を読んだ時、いつの時代も、女性たちの執念や勇気ある行動が、世の中を動かしていくことを深く考えさせられました。 本木監督をはじめとするスタッフ、キャストの皆さんと、これから激しい騒動を起こしていくことに今からとてもワクワクしています。家族や仲間を守るために戦った富山のおかかたちの勇姿を、時におかしく、そして力強く、感じてもらえる作品にしていきたいです」と意気込みを語っている。
いとの姑・タキに夏木マリ、夫・利夫役に三浦貴大が決定。本木監督をはじめ、室井滋、立川志の輔、西村まさ彦、柴田理恵、左時枝ら富山県出身の俳優たちが集結する。
本作は富山のほか京都でもロケを行い、11月中旬頃クランクアップ予定。なお、撮影では、井上が女仲仕として60キロの米俵を担ぐなど体当たりのシーンも用意されているという。(編集部・石井百合子)