横浜流星、助演男優賞受賞!“ユリユリ”のまっすぐさに共鳴「東京ドラマアウォード2019」
俳優の横浜流星が28日、東京プリンスホテルで行われた「東京ドラマアウォード2019」で助演男優賞に輝いた。ブレイクのきっかけにもなった今年1月クールのドラマ「初めて恋をした日に読む話」(TBS系)で演じた“ユリユリ”こと由利匡平(ゆり・きょうへい)について、とりわけまっすぐな一面に「共感できる部分が多かった」と振り返った。
「初めて恋をした日に読む話」は、人生何もかもうまくいかない残念なアラサー女子・春見順子(はるみ・じゅんこ/深田恭子)が、3人のタイプの異なる男性との出会いを経て成長していくラブストーリー。持田あきによる同名漫画を原作に、「ダメな私に恋してください」「あなたのことはそれほど」などのヒットドラマを手掛けた吉澤智子が脚本を担当した。横浜が演じたのは大人を冷めた目で見るクールな不良高校生。髪をピンクに染めたルックスも話題を集め、横浜の評価をさらに高めた。
司会を務めた俳優・石坂浩二から「今までの役と違う役だったのでは?」と尋ねられた横浜は、「そうですね。今までとは違った気がします」と回答。しかし自身と共通する部分、共感する部分は多かったという。「僕が演じる匡平は、すごくまっすぐな役だったんです。僕も極真空手をやっていて、まっすぐに空手の道に突き進んでいましたから。匡平は(東大への)受験勉強と、深田さん演じる春見順子への恋心があって。そのまっすぐさに共感する部分は多かったですね」
さらに石坂から「まっすぐが意外に素直に受け取られるかというとそうではない。その辺りのニュアンスが良かった」と称賛されると、「ありがとうございます」と笑顔。さらに石坂が匡平の役に絡めて「あなたも挫折したことがあったのでは?」と問うと、「何回か。小さい挫折ですが」とうなずいてみせる横浜。すると石坂はおもむろに「ぜひあなたに時代劇をやってもらいたい。戦国時代の時代劇を」とラブコールを送り、それに対して横浜は「僕も挑戦したいですね」とまっすぐなまなざしでこたえていた。
「東京ドラマアウォード」は、世界水準で海外に売れる可能性が高い優秀なテレビドラマを表彰するもの。作品の質の高さのみならず、“市場性”“商業性”を重視した式典として執り行われている。受賞結果は以下の通り。(取材・文:壬生智裕)
●作品賞<連続ドラマ部門>
グランプリ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」日本テレビ放送網
優秀賞「透明なゆりかご」NHK
優秀賞「dele(ディーリー)」テレビ朝日
優秀賞「大恋愛~僕を忘れる君と」TBSテレビ
優秀賞「きのう何食べた?」テレビ東京
●作品賞<単発ドラマ部門>
グランプリ「Aではない君と」テレビ東京
優秀賞「詐欺の子」NHK
優秀賞「満願」NHK
優秀賞「レ・ミゼラブル 終わりなき旅路」フジテレビジョン
ローカル・ドラマ賞「なめとんか やしきたかじん誕生物語」関西テレビ放送
ローカル・ドラマ賞「かんざらしに恋して」NHK長崎放送局
●個人賞
主演男優賞 菅田将暉「3年A組-今から皆さんは、人質です-」
主演女優賞 清原果耶「透明なゆりかご」
助演男優賞 横浜流星「初めて恋をした日に読む話」
助演女優賞 黒木華「獣になれない私たち」
脚本賞 安達奈緒子「透明なゆりかご」「きのう何食べた?」
演出賞 福田雄一「今日から俺は!!」
●主題歌賞
milet「inside you」(「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」オープニング・テーマ)
●海外作品特別賞
「我的真朋友 My True Friend」中国
「熱血司祭」韓国
「愛の運命」タイ