シュワルツェネッガー『ターミネーター』はこれが最後 サラ・コナー女優と来日!
5日、映画『ターミネーター2』(1991)の正統続編となる『ターミネーター:ニュー・フェイト』の来日記者会見が都内で行われ、T-800役のアーノルド・シュワルツェネッガーが、サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンと共に出席、互いの信頼関係やシリーズの今後について語った。この日はマッケンジー・デイヴィス、ナタリア・レイエス、ガブリエル・ルナも来場した。
シュワルツェネッガーとリンダがそろって日本でプロモーションを行うのは今回が初。シュワルツェネッガーは4年ぶりの来日、リンダは元夫であるジェームズ・キャメロン監督と共に『タイタニック』(1997)のワールドプレミアイベントで訪れて以来、2度目の来日となった。
シュワルツェネッガーは「また東京に戻ることができてうれしく思う。日本に来るたびに“アイル・ビー・バック”と言っているけど、それは日本が重要な市場であるとわかっているから。今回も、こんなに素晴らしいキャストと来日できてうれしい」とあいさつ。一方のリンダも「アーノルドと一緒に日本に来られてうれしい」と笑顔。二人の友情は『ターミネーター』(1984)以来続いており、「わたしたちには、35年来に及ぶ友情と信頼がある。そういう俳優はなかなかいないの」と語った。
またリンダは、35年にわたるシュワルツェネッガーの変化について「彼が家族を作り、知事になり、すばらしい政治家になったりと、いろいろなものになっていく様子を見てきた。地球温暖化防止の活動家で、チェスの名人でもある。あらゆる意味で尊敬されるべき人となっていく過程を喜びと共に見ていたわ」と返答。そんな言葉にシュワルツェネッガーも「そしてうれしいことに、僕らの友情は『ターミネーター2』以降も続いた。僕が知事になったときは、就任式にも来てくれた。リンダは僕と違って共和党員ではなかったと思うけどね」と笑顔で付け加えた。
本作は、未来から来た新型ターミネーター“REV-9”の脅威に、サラ・コナー一行が立ち向かうアクション大作。サラの復活についてシュワルツェネッガーは「28年近く経っているから、高い水準のアクションを再び披露できるのか? という懸念はあった。だけど結果として『ワオ! 信じられない!』と圧倒されたよ。これはあまり言いたくないことだが、リンダがあまりにも素晴らしいので、過去のシリーズに彼女が出ていなかったのは、間違いだったんじゃないかと思うくらいだ」と称賛する。
そんなリンダが難しいと感じたシーンは、サラがT-800の決めゼリフ「アイル・ビー・バック」と言うシーンだったという。「あのセリフは35年間、アーノルドの声で響いていたものだからなかなかうまく言えなくて。親愛なる監督のティム(・ミラー)に何度もどうだった? と確認してみたんだけど、『ダメだね。アーノルドみたいだった』と言われてしまったわ」と明かして笑ってみせた。
また本作は、シリーズ生誕35周年記念でもあり、シュワルツェネッガーは「当時はここまで続くシリーズになるなんて思わなかったよ」と感慨深げ。「T-800をいつまで演じる?」という質問に「僕自身、これで終わりだと思っているけど、それは観客の皆さん次第かな。今回の作品も喜んでもらえればいいんだけど」と今後について言及するひと幕もあった。(取材・文:壬生智裕)
映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』は11月8日より全国公開