佐藤健の少年時代を熱演!『ひとよ』池田優斗に注目
佐藤健主演の映画『ひとよ』(公開中)で、佐藤ふんする主人公・雄二の少年時代を演じる池田優斗が、本作に対する熱い想いと俳優としての目標を語った。
『孤狼の血』などで知られる白石和彌監督がメガホンを取った本作は、ある家族が15年前の事件に向き合い、絆を取り戻そうとする姿を描く。雄二の母親・こはる役を田中裕子、長男・大樹役を鈴木亮平、長女・園子役を松岡茉優が務める。
暴力的な父親に苦しむ思春期の雄二を熱演した池田は、2005年生まれの14歳。舞台やドラマなどに数多く出演しており、『美女と野獣』(2017)ではティーカップのチップの吹替え声優を務めたことも。2020年4月24日公開の『糸』では成田凌の幼少期を演じるなど、活躍の幅を広げている。
池田は、本作への出演について「白石監督の作品に出演できることはすごいことだとお聞きしていたので、決まったときは、嬉しい気持ちと同時に、緊張もありました」と振り返る。家族に対して複雑な感情を抱える雄二を演じるにあたり、「自分だったら母のことをどう受け入れるだろうか、雄二のような思いや態度をとるだろうか」と脚本を読み、いろいろと考えたそうだ。
撮影まで何度も脚本を読み込んだが、クランクインするまであえてしっかりと雄二というキャラクターをつくらなかったと明かす。「つくってしまうと監督の思い描いている雄二の感情や表現の仕方に自分が反応できなくなってしまったら嫌だと思ったからです」と強いこだわりを持つ。
撮影中は、雄二がどんな感情や状態なのか、気になったことがあれば白石監督に相談していった。また、主演の佐藤とは会う機会がほとんどなく、話すタイミングもなかったが「クランクアップ後にお会いしたときに『よかったよ』と言っていただきました」と嬉しそうに話す。
5歳から俳優の仕事をスタートさせ、「気づいたらいまに至っていました」と14歳ながら9年のキャリアを持つ池田。「最初のころは気づきませんでしたが、演技をしていくなかで俳優という仕事に魅力を感じるようになりました」と俳優業に意欲的で、今後は「コメディー系の役や真逆の猟奇的な役など、まだまだやったことのない役に挑戦してみたいです。カメレオン俳優と呼ばれるくらい演技派俳優になりたい」と意気込む。さらに、「自分のことを目標にしてくれたり、憧れてもらえるような俳優になりたい」と目標を掲げていた。(編集部・梅山富美子)