「シティーハンター」神谷明、冴羽リョウ役決定の裏話明かす
声優の神谷明が24日、千葉・幕張メッセで開催中の「東京コミコン2019」内で行われた映画『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』(11月29日公開)の公開記念トークショーに出席し、今年2月のアニメ劇場版から始まった“シティーハンターイヤー”を振り返った。イベントには、よしもとアメコミリーグの竹若元博(バッファロー吾郎)、川谷修士、佐藤ピリオド、なだぎ武も出席した。
『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』本予告【動画】
今年で芸歴50周年を迎えた神谷は、自身の代表作「シティーハンター」について、「『キン肉マン』『北斗の拳』に続くジャンプ作品の声優で、当時編集部では『神谷はもういいのでは?』という声が上がり、声優決定が滞っていたみたいなんです」と告白。「ある時、ジャンプ編集部に立ち寄ったら、編集長が『シティーハンターの声優やりたい?』と聞いてきて。1番やりたかった作品だったので『絶対やりたい!』と返答したら(声優に)決まりました」と主人公・冴羽リョウ役を手にするまでの意外なエピソードを披露した。
2月には『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』が公開され、神谷はおよそ20年ぶりに冴羽リョウ役に挑んだ。久々に冴羽リョウの声を担当した神谷は、「20年ぶりですから、どういう声でやっていたのか忘れていて……。オファーは1年以上も前に頂いていたので、1年かけて当時の声に戻していきました」とコメント。
いよいよ来週末から、「シティーハンター」尽くしの1年を締めくくるフランス実写版が日本公開となる。同作のデラックス吹替版に特別ゲストとして参加している神谷は、「映画は『シティーハンター』愛に溢れていて、(ファンが)見たいシーンがたくさん入っているんです。フランス語で観ても、リョウや(相棒の)カオリちゃんが見えてきますよ」と絶賛。同作の監督・主演を務めたフィリップ・ラショーとも対面したそうで、神谷は「(ラショーが)なかなか話してくれなくて、怒っているのかと思っていたら、実はすごく緊張していたらしいです」と振り返った。(取材・文:編集部・倉本拓弥)