怪演女優・松本まりか「ドクターX」で新たな“失敗しない女”に!
ドラマ「ドクターX ~外科医・大門未知子~」(毎週木曜よる9時~)の第8話(テレビ朝日系、12月5日放送)に、女優の松本まりかが“失敗しないプリンセス”中山麻里亜役でゲスト出演する。
本作は、フリーランスの天才外科医・大門未知子(米倉涼子)が病院組織で数々の騒動を巻き起こしながらも、外科医の本質である手術や治療を成し遂げるため、一切の妥協を許さず突き進む姿を描く医療ドラマシリーズの第6弾。松本は第8話に登場する、東帝大学医学部在学中にミス東帝大に選ばれ、ボストンハーバード医科大学では“失敗しないプリンセス”と称された優秀な外科医・中山麻里亜を演じる。
「怪演女優」の呼び声も高く、同じくゲスト出演した月9ドラマ「シャーロック」での鬼気迫る演技も記憶に新しい松本。そんな彼女が演じる、もう一人の“失敗しない女”である麻里亜は、華麗な経歴に加えて抜群のビジュアルを誇り、東帝大学病院の外科医局に来るなり男性医師たちを虜にしていく。しかし、未知子だけは彼女の実力に懐疑的で、執刀しようとしていた手術を横取りされたことにも憤慨する。そんななか次期総理大臣候補といわれる政界のプリンスが入院し、治療方針をめぐって二人は対立を深める。
「ドクターX」シリーズに「ゾッコン」だという松本は、出演を受けて「ここまで根強い人気を博し、作り上げてきた『ドクターX』の秩序を登場からかき乱すような役を私に託してくださったことに恐れおののいたと同時に、この役をやれることにとても興奮しましたし、演じ終えた後では、今後この仕事をする上で、ちょっとやそっとのことでは動じなくなるぐらい、度胸と肝が座りました。ひとつ無の境地に行ったような気がしています(笑)」とコメントを寄せている。
これまで“失敗しない女外科医”として唯一無二の存在感を放ってきた未知子。そんな彼女が新たに登場する麻里亜とどのように対峙するのか。松本の演技とともに、女同士のプライドを懸けた戦いに期待が高まる。(編集部・大内啓輔)
松本まりか(中山麻里亜 役)コメント
──「ドクターX」第8話にゲストとしてご出演されてみて、いかがでしたか。
第1シリーズからノンストップで一気見するほど、「ドクターX」にゾッコン。こんなに夢中にさせてくれるシリーズもののドラマは初めてでした。「御意!」というセリフがたまらなくて、あれだけのそうそうたる俳優さんたちが、出世のため、いとも簡単に自分の意見を曲げ社会の言いなりになっていく姿がとても滑稽かつチャーミング。対する大門未知子が「いたしません」と理想の生き方を颯爽と体現してくれている──この痛快さが私を虜にしました。
そして今回の第6シリーズ。ここまで根強い人気を博し、作り上げてきた「ドクターX」の秩序を登場からかき乱すような役を私に託してくださったことに恐れおののいたと同時に、この役をやれることにとても興奮しましたし、演じ終えた後では、今後この仕事をする上で、ちょっとやそっとのことでは動じなくなるぐらい、度胸と肝が座りました。ひとつ無の境地に行ったような気がしています(笑)。
──松本さん演じる中山麻里亜は“失敗しないプリンセス”と称される女医で、東帝大学病院の医局の男性陣を骨抜きにしてしまう役柄でしたが、演じられてみていかがでしたか。
とんでもない役をいただいたな、と感じました(笑)。
米倉涼子さんと真っ向から張り合い、医局の先生方を骨抜きにしていくなんて、とんでもなくて……。これまで「ドクターX」のほとんどのシリーズを見てきましたが、こんな“イケナイイタズラなキャラクター”見たことないし、むしろ、いてはいけないですよね(笑)。とにかく、麻里亜は登場から最後まで、言動行動、すべてが「タブーだらけの女医」でした。こんなにもかき乱してしまい、ただただ恐縮です。
ただ本音を言うと……ちょっと、いや、だいぶ面白かったです(笑)。
大門先生のト書きに、麻里亜を見て「何だ、こいつ」という心の声があるんです。麻里亜がいくらカッコ良く振る舞い、真っ当なセリフを言い、みんなが羨望の眼差しで見たとしても、大門先生は「何だ、こいつ」。ここにすべて終結するように常に意識して演じたつもりでしたし、そこが今回の私のツボでした(笑)。
──大門未知子を演じる米倉涼子さんとの共演は、いかがでしたか?
まず、大門先生に対して、「私、失敗しないので」なんて言えないですよね。たった一言なのに米倉さんの前ではそれが飛んでしまうほど、このセリフには焦りました。
監督には常に「大門未知子に負けないでくれ」「勝ってくれ」と言い続けられていたので、そこは心を強く持ちました!
米倉涼子さんは、大門未知子が自由自在。「このセリフをこんなふうに言うんだ」と、生で間近で見られて、興奮が止みませんでした。米倉さんとはたくさんお話したいことがあったのですが、緊張して距離を取ってしまったのが悔やまれます。
──撮影現場の様子はいかがでしたか? 何か楽しかったエピソードなどありましたら、ぜひ教えてください。
ラストシーンの麻里亜のセリフがまたとんでもないのですが、米倉さんが、「このシリーズ7年やってきたけど初めて、負けたーーーっ!!!」っておっしゃったことです。もちろん冗談でおっしゃったのですが、現場が笑いに包まれ、“秩序を乱すイケナイ子”を演じ続けた私にとって、救いの言葉でした。
またスタッフさんや、内田有紀さんはじめ、みなさんが私の役を面白がっていろいろ教えてくださったことによってリラックスしてこの役に臨めたと、本当に感謝しています。
そして、西田敏行さんとは、中学生のときにNHK大河ドラマ「葵 徳川三代」で西田さんの娘役を演じて以来、19年振りの共演となりました。私がどう動こうが、面白く膨らませてアドリブを連発される西田さんが、緊張しながらもたまらなく刺激的でした!
「ドクターX」でこんな危険な遊びをさせてもらえたこと、とにかくこの役にキャスティングしていただけたことに、ただただ感謝しかありません。
この“タブーだらけのイケナイ女医”の登場を面白がっていただけたらさいわいです。