広瀬すず、アニメに縁あった2019年 レジェンド声優たちから刺激
広瀬すずが6日、TOHOシネマズ日比谷で行われた映画『ルパン三世 THE FIRST』の初日舞台あいさつに出席。本作にゲスト声優として参加した広瀬は、共演したレジェンド声優たちから大きな刺激を受けたことを明かした。この日は、広瀬のほか、同じくゲスト声優の藤原竜也と吉田鋼太郎、レギュラーシリーズのキャストである栗田貫一、小林清志、浪川大輔、沢城みゆき、そして山崎貴監督も登壇した。
「ルパン三世」シリーズ初の3DCGアニメーション映画となる本作。アルセーヌ・ルパンが唯一盗むことに失敗した秘宝プレッソン・ダイアリーに挑むルパン三世たちの姿を描く。広瀬はルパンと共闘する、考古学を愛する少女レティシアに声を吹き込んだ。
本作のほかにも、連続テレビ小説「なつぞら」でヒロインのアニメーターを演じるなど、2019年は広瀬にとって“アニメ”に縁が深い一年となった。そのことを司会者から聞かれると、広瀬は「本当にそうですね」としみじみ。ルパンファミリーである山寺や沢城とは「なつぞら」でも共演を果たしたが、広瀬は「お二人の声の演技は現場でも大拍手でした。（『ルパン三世』とは）全然違う表現。すごく刺激を受けました」と尊敬のまなざしを向ける。
そして、峰不二子の声を務める沢城が監督の好みに合わせて、可愛らしさやセクシーさ、賢さなどの面を調節しながら演じていることを明かすと、広瀬はプロフェッショナルな技術に脱帽。「女性から見ても憧れるほどの美しさと格好良さ。とにかく声が素敵で、こんなに華奢なのに、どこからあんなに魅力的な声がでるんだろうと思いながら見ていました。『不二子さんに会えた！』とドキドキしています」と目を輝かせていた。
広瀬自身、過去にも声優経験はあるものの「声の仕事はド素人。いまだにわからないことばかりで、監督の顔を見ながらやっていました」とやや弱気な発言も。それに対して山崎監督は「レティシアというキャラクターは、広瀬さんにあてがきしたようなところが大きかった。イメージ通りでした」と出来に太鼓判を押した。
この日は、先月29日に亡くなった二代目・石川五ェ門役の井上真樹夫さんへの追悼のコメントも相次いだ。長年作品を共にした小林は「斬鉄剣も泣いている。どうか安らかに……と祈る気持ちです」と言葉を振り絞ると、栗田も「真樹夫さんにはずいぶん可愛がっていただきました。それがあったから今があるんです」としみじみと語った。（磯部正和）
映画『ルパン三世 THE FIRST』は公開中