アンナ・カリーナさん79歳で死去 『女は女である』『気狂いピエロ』など
ヌーベルバーグを代表する女優のアンナ・カリーナさんが現地時間14日、ガンのため79歳で死去した。アンナさんのエージェントが発表した。
デンマークで生まれ、女優を目指して十代でパリへと渡ったアンナさん。モデルとしても活躍したほか、ジャン=リュック・ゴダール監督に見初められ、彼のミューズとして『女は女である』(1961)、『女と男のいる舗道』(1962)、『はなればなれに』(1964)、『気狂いピエロ』(1965)、『アルファヴィル』(1965)などに出演した。ゴダール監督とは1961年~1964年まで結婚。『女は女である』では第11回ベルリン国際映画祭女優賞に輝いている。
ゴダール以外にも、ルキノ・ヴィスコンティ、クリス・マルケル、ジャック・リヴェット、フォルカー・シュレンドルフ、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーら名だたる監督たちとの仕事で知られるアンナさんの死には、映画ファンやフィルムメイカーたちから悲しみの声が上がっている。アンナさんの最期は、4人目の夫で、アメリカ人監督のデニス・ベリーが看取ったという。(編集部・市川遥)