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ヒロアカ声優・山下大輝&梶裕貴、キャラ愛たっぷり!演技に込める思い

左から梶裕貴と山下大輝
左から梶裕貴と山下大輝

 堀越耕平の漫画を原作にした人気アニメの劇場版となる『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』(公開中)で、声優を務める山下大輝(緑谷出久役)と梶裕貴(轟焦凍役)が、それぞれのキャラクターへの思いや、演じるうえで大事にしていることを明かした。

豪華!『ヒロアカ』声優陣が集結【写真】

 原作は週刊少年ジャンプで連載中の人気漫画。テレビアニメシリーズ第4期が放送されるなか、公開となる2作目の劇場版。作品を観た2人は「良い最終回でした……と言いたくなるくらい(笑)。堀越先生ご自身が最終回にとっておきたかったようなアイデアを今回の劇場版に加えてくださった、というお話だったので、なるほど! と思いましたね」(梶)、「これか! ってなりましたね。正直、まじで!? と思いました(笑)」(山下)と口々に感想を語る。

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 本作では、主人公のデクたち雄英高校ヒーロー科1年A組の生徒たちが、離島で校外ヒーロー活動をすることになる。そこに敵(ヴィラン)が前触れもなく現れたことで、彼らは島の人々を守るためヒーローとして立ち上がる。

1年A組の成長に感激!

『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』
(C) 2019「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE」製作委員会 (C) 堀越耕平/集英社

 1年A組の活躍が迫力のアクションとともに描かれるとあり、これまでのストーリーを追ってきたファンにとっては、キャラクターたちの成長も見どころ。自身が演じるデクの成長ポイントについては「ありすぎて挙げられないくらいです」という山下だが、本作ならではの点を語る。

 「自身の能力“個性”の『ワン・フォー・オール』をコントロールすることにおいては、すごく成長しました。劇場版はテレビではまだ描かれていないけど原作では登場している技が出てきたりするところで、テレビアニメよりちょっと未来を見ることができます。また、デクは(4期の)ヒーローインターン編でエリちゃんという女の子と出会い、今まさに救けようと戦っている最中ですが、映画はその衝撃的な出来事を乗り越えた後なので、メンタル的な部分も成長しているのではないかなと思って演じました」

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 それを受けて、「1年A組のみんなのチームワーク、それ自体が本当に成長だと思います」という梶に、山下も「込み上げてくるものがありますよね」と続けた。

 梶が演じているのは、デクの同級生であり、クラスでも抜きん出た実力を持つ轟。

 「轟はもともとすごく大人でありながら……同時に、どうしようもなく子供でもあったんです。その子供の心を(2期での)雄英体育祭での戦いで緑谷によってむき出しにされてからは、キャラクターとしての愛らしさを残しつつ、彼が培ってきた実力、大人っぽさがとても良い方向に働くようになったのかなと思います。映画でも、ごく当たり前のようにみんなから頼ってもらえたり、逆にみんなを頼ったり、思春期らしい成長が垣間見えて、演じている身としても『大きくなったね、焦凍。強くなったね、焦凍』とどこか兄のような、父のような、思いになりました」

2人の間には話さずともわかる何かがある

『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』

 そんなデクと轟は、今でこそ良好な関係を築けているものの、出会った当初はそうではなかった。体育祭での激突や、凶悪な敵・ステインに共に対峙した過去をふまえた現在について、振り返る2人。

 「轟君って、クラスのみんなを見ていなかったんですよ。目は合っているんですが、実は見てないと感じさせるような冷たさがありました。確執のある父親のエンデヴァーをずっと見据えているからこその、そこへの意地があったと思うのですが、今はちゃんとみんなと自然に目線が合っている。僕は轟君が轟君の素直な言葉で、ちゃんと一緒にしゃべってくれるのがうれしいです」(山下)

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 山下は特に、自身が辛い状況のなか食堂で涙をこらえながらご飯を食べるデクに轟が「そば、半玉やろうか」と声をかけてくれた4期のエピソードが印象的だったという。

 「色々なことを一緒に乗り越えてきたからこそ、そういう機微に気づいて言ってくれたのかなと思いました」

 山下の話を深くうなずきながら聞いていた梶は「おそらく轟にとって、緑谷が初めてできた友達なんじゃないかなと思うんです」と語る。

 「轟が雄英高校に入る前の過去の部分はまだ明かされていないことも多いですが、たぶんそれまでは“友達なんていらない”というよりも、そういった存在や関係の大事さに気づいていなかったんだと思うんです。実力もそうですし、人間的にもいろんなものを飛び級して大人になって、それで成り立っているように見えていたけれど……やっぱり彼にはその途中の段階が足りない。そんな中、緑谷がきっかけをくれたことで、人として経験しなくてはいけないことを学校で学べたのだと思います」

 「もう今ではね、何かにつけて『緑谷』って言ってる気がしますもん(笑)」と梶がしみじみ言うと、山下も「めちゃめちゃ仲良いと思います! 轟君と飯田(天哉)君とは、あの死線(2期の“ヒーロー殺し”ステイン編)を共に乗り越えた仲というところで、話さずともわかる何かがあるのかなと思います」とうれしそうに話した。

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デクからは夢をあきらめない勇気をもらえる

 山下と梶は、2016年に始まったテレビシリーズ1期から、それぞれのキャラクターを演じている。そのなかで、山下が大事にしているのは、デクの根底に「大好き」という思いがあること。

 「デクは、ヒーローになるためにとにかく一生懸命。そして、一生懸命になる前に大好きだって気持ちがある。ヒーローについて調べることが大好きだし、ヒーローが活躍しているのも大好きだし、その姿を見て頑張ることも大好きだし、夢に向かって頑張ることも大好き。大変だろうけど頑張ることが大好きっていうところが彼の根底にあると思っていて、そこだけは絶対ぶれないようにしようと思っています。それはこの先ずっと変わらないんだろうなと思いながら演じています」

 そんなデクは、山下にとって「あきらめないことを教えてくれる存在」。

 「デクって絶対にあきらめないと決めたら、本当にあきらめないんですよ。自分ももしかしたらデクのように夢を追いかけてもいいのかなって勇気をもらえるんですよね。僕もあきらめないで自分の今思った気持ちをシンプルに信じてみようかなと思わせてくれるようなキャラクターです」

 一方、梶は轟を演じる際、「声の温度感」を意識しているという。轟の持つ個性が半冷半燃であることもあり、こだわりは強い。

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 「轟は最初、熱い炎の力を持っているにもかかわらず、自ら半身を凍り付かせることで、見ないふりをしていました。なのでその氷が解けて、今初めて炎の使い方、そして氷結の使い方を心身共に学んでいるところ。緑谷と出会う前と後での変化もそうですし、相手との関係の深さ、距離の近さによって声色って変わるものだと思います。また、戦闘中のピリッとしたものと、意外と普段は抜けていて天然っぽいところ、その加減をどうするかも大事ですね。原作にあるシーンだとしても、画の表情からはどちらの音にも想像できちゃったりするので、それを冷たい印象にするのかあたたかい印象にするのかは、演じさせていただいている僕と、音響チームの皆さんの演出がすべてなので、しっかり考えて責任を持ってやらなくてはならないと思っている部分です」

 劇場版については、「作品に携わった皆さんのベストがここに詰まっていると思います。緑谷たちも出し惜しみなく戦っている。今はもうこれ以上ないと言えるこの作品が、実に『ヒロアカ』らしいなと思います」と胸を張る梶。

 山下も「『ヒロアカ』らしい良いところがたくさん詰まっている作品です」と梶に同意し、「生徒たちみんなが夢に向かって泥まみれになりながらも、何かをつかもうとする姿を見ていると、僕は本当に力をもらえて明日も頑張ろうと思えるんです」と大切そうに明かした。(編集部・小山美咲)

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