吉沢亮、ポン・ジュノ愛爆発!本人目の前に熱弁ふるう
俳優の吉沢亮が27日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画『パラサイト 半地下の家族』(2020年1月10日公開)の舞台挨拶付きプレミア上映会にサプライズ登場。イベント登壇者であるポン・ジュノ監督の大ファンという吉沢は、本人を前に熱い思いを吐露した。イベントには主演のソン・ガンホも出席した。
ジュノ監督の『母なる証明』(2009)が大好きだという吉沢は「自分のカレンダーを出したとき、僕の好きな映画12作品をモチーフに撮影をしたのですが、そのなかに『母なる証明』もありました」と明かすと、目の前にいるジュノ監督やガンホを見つめて「緊張してうまくしゃべれる気がしないです」と恥ずかしそうな様子を見せる。
作品をいち早く鑑賞した吉沢は「純粋にスゲー」と心の声を漏らすと、「笑いも涙も、ホラーもサスペンスも入っているけれど、どれも邪魔せず完璧に融合している。ここ何年かで観た映画のなかでも一番。絶対観るべき作品だと思いました」と熱弁をふるう。
そんな吉沢の発言に、ジュノ監督は「吉沢さんの映画評で、実際の映画より素敵になったと思います」と嬉しそうな表情を浮かべると、「とても美しい顔。ご自身がイケメンだと気づいたのはいつですか?」と吉沢に質問を投げかける。吉沢は「小学校5年生のときです」と回答すると、ジュノ監督は「なぜ4年生までは気づかなかったのですか!」と切り返して観客の笑いを誘った。
ジュノ監督も、吉沢主演の映画『リバーズ・エッジ』(2017)を観賞したそうで「(メガホンを取った)行定勲監督とは親交があるので、映画のことは知っていました。青春がよく描かれている」と評価。司会者から「いつかご一緒出来たらいいですね」と振られた吉沢は、即座に「お願いします」とお辞儀すると「そんな日が来たら嬉しいですね」と未来に思いを馳せる。さらに吉沢は、『パラサイト 半地下の家族』の撮影方法について監督に質問するなど、終始“ポン・ジュノ愛”を垣間見せていた。
『パラサイト 半地下の家族』は、全員失業中の貧乏家族が裕福な家庭に入り込み、寄生していくさまをユーモラスかつシニカルに描いた作品。第77回ゴールデン・グローブ賞で監督賞、脚本賞、外国語映画賞の3部門にノミネートされており、アカデミー賞ノミネートも有力視されている。司会者からオスカーへの期待を問われたジュノ監督は「予測するのは難しい」と控えめながらも、「もしオスカーにノミネートされることがあったなら、ぜひもう一度この作品を観て、いろいろと考察してみてください」と観客に呼びかけた。(磯部正和)