『蜜蜂と遠雷』報知映画賞作品賞&新人賞!鈴鹿央士が愛嬌たっぷりのスピーチ
松岡茉優主演の『蜜蜂と遠雷』が第44回報知映画賞で作品賞(邦画部門)に輝き、18日に都内で行われた授賞式に石川慶監督、新人賞を獲得した鈴鹿央士が出席。主演の松岡も花束ゲストとして登壇し、花を添えた。
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今年の報知映画賞作品賞の邦画部門に選ばれた『蜜蜂と遠雷』は、恩田陸の直木賞受賞作を映画化したドラマ。同作で天才ピアニストの風間塵役に抜擢された鈴鹿が、新人賞を受賞した。劇中、風間と共に国際ピアノコンクールで火花を散らすピアニスト・亜夜を演じた松岡が花束ゲストとして登場。「彼と目線を合わせて芝居をすると、セリフが飛んでしまうくらいまっすぐで。見たことがないくらい純粋な目で一緒にお芝居をしてくれました。この役は彼にぴったりの役だったと思いますし、これから彼がたくさんの役に出会っていくことも楽しみですし、その門出が『蜜蜂と遠雷』であることも誇りに思います。何よりこの報知映画賞で、鈴鹿くんの芝居がよかったんだと、ハンコを押してもらえたようです。本当におめでとう」と祝福の言葉を寄せた。
その言葉を聞いていた鈴鹿は「僕は今、捨て犬を拾ってもらったような感覚で」とユニークな表現で喜びを表すと、「捨てられていたわけではないですけど……」と続けて会場は大盛り上がり。「パッと出てきた僕を、石川監督がオーディションで選んでくれて。いろいろと鍛えられながら撮影していったので、こういうところでしゃべっているというのが想像できなくて。大きい門出ですが、転んじゃいそうなので……。支えていただいて。お願いします。天狗だなと思ったら、すぐにへし折ってもらって。ちょっとでものびのびと成長できるようにしたいです」と初々しくコメント。さらに「新人賞をいただいて、これからいつまで新人なのかなと思ったんですが、新人じゃなくなるときが来るんですよね……。それも楽しみだなと思っています」と天然ぶりをうかがわせながら今後に思いをはせた。
一方、本作のメガホンをとった石川監督は、「僕が代表としていただいておりますが、今回、松岡さんをはじめ、主演の4人の役者さんたちが本当にピアノを頑張ってくださって。役者さんたちこそもらうべき賞だと思っています」と松岡、鈴鹿、松坂桃李、森崎ウィンに賛辞を贈る。「今回のお話をいただいたときも、小手先のことをやるんじゃなく、音楽に正面からぶつかっていこうと。そういう思いが、ちゃんとスクリーンに映るのが映画だと信じて映画を作っています。そういう姿勢を許してくれた皆さんにお礼を言いたいですし、こういう風変わりな商業映画に賞をいただいて。これからの励みになります」と感激の表情を見せた。(取材・文:壬生智裕)
第44回報知映画賞受賞結果は下記の通り
作品賞・邦画部門 『蜜蜂と遠雷』(監督:石川慶 配給:東宝)
作品賞・海外部門 『ジョーカー』(監督:トッド・ フィリップス 配給:ワーナー・ブラザース映画)
アニメ作品賞 『天気の子』(監督:新海誠 配給:東宝)
主演男優賞:中井貴一 『記憶にございません!』の演技に対して
主演女優賞:長澤まさみ 『マスカレード・ホテル』『コンフィデンスマンJP -ロマンス編-』の演技に対して
助演男優賞:成田凌 『チワワちゃん』『愛がなんだ』『さよならくちびる』の演技に対して
助演女優賞:小松菜奈 『来る』『閉鎖病棟-それぞれの朝-』の演技に対して
監督賞:佐藤信介 『キングダム』の演出に対して
新人賞:鈴鹿央士 『蜜蜂と遠雷』の演技に対して
新人賞:玉城ティナ 『Diner ダイナー』『惡の華』の演技に対して
特別賞:『翔んで埼玉』 社会現象化した稀有な作品(監督:武内英樹 配給:東映)