クリスチャン・ベイル、また30キロ減量!過激な役作りは「最後まで貫きたい」
1966年のル・マン24時間耐久レースで王者フェラーリに挑んだフォード・モーター社の実話を描く映画『フォードvsフェラーリ』(1月10日公開)より、マット・デイモンとダブル主演を務めたクリスチャン・ベイルがインタビューに応じ、役作りについて語った。
クリスチャン・ベイル、ブチ切れ!『フォードvsフェラーリ』本編映像【動画】
『フォードvsフェラーリ』は、アメリカ最大の自動車メーカー、フォード・モーター社から「ル・マン24時間耐久レースで、フェラーリに勝利せよ」という途方もない仕事を請け負った二人の男の物語。クリスチャンは、エンジニアのキャロル・シェルビー(マット)と共に打倒フェラーリに燃える英国人ドライバー、ケン・マイルズを演じた。
アメリカ副大統領ディック・チェイニーを演じた『バイス』に続いて、実在の人物にふんしたクリスチャン。ドライバーとしての腕はピカイチだが、性格に難があるケンを演じるにあたって、彼の息子ピーター・マイルズに話を聞いたという。「ピーターは、役作りの際に一番頼りになった人だ。ケンはとても強い信念を持っていて、野心的なドライバーだということを教えてもらえたよ。他にも、ケンに関する文献や、彼のドライビング・テクニックを収めたフッテージ映像も確認したけど、ピーターの話が十分すぎる資料だったね」
クリスチャンといえば、作品毎に体重を増減させるストイックな役作りで知られている。前作『バイス』では20キロ増量に挑んだが、本作ではそこから約30キロ近く体重を減らし、ケンを演じ切った。クリスチャンは「ケンはもちろん、一般的にレーシングドライバーは自分の体を軽くしたいんだ。体重が少ないほど、車も速く走るからね。それに車内はとても狭いし、細身でないととても窮屈だ」と語りつつ、「今回の減量は健康的だったと思う。ケン本人に似せてみんなを驚かすのはもちろん、ドライバーたちと同じように体重を軽くすることができた。僕は何度も体重を増減させているが、今回は稀にみるポジティブな減量だったよ」と減量を振り返った。
海外の一部メディアでは、ストイックな役作りがもうじき見納めになるのではないかという報道もなされていたが、本人は「今回が最後ではないけど、うすうす感じてはいるよ。医者が『このまま(体重増減を)続けるのは危険だ』と言い出したら考えないといけないね」とコメント。「(『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』での)ゲイリー・オールドマンみたいに、ボディースーツを着るのが手っ取り早いけどね(笑)。だけど、これまで体重増減をする役作りを貫いてきたから、最後までやり通したいとは思うよ」と意欲を示した。(取材・文:編集部・倉本拓弥)