長谷川博己、沢尻エリカ降板騒動振り返る
俳優の長谷川博己が16日、大河ドラマ「麒麟がくる」初回放送試写会に出席し、帰蝶/濃姫を演じる予定だった沢尻エリカが昨年、違法薬物所持の容疑で逮捕された際の混乱や、ようやく初回を迎えられる心境について語った。試写会には演出の大原拓、制作統括の落合将も出席した。
【写真】長谷川博己、安堵…「麒麟がくる」初回完成試写会の模様
本作は、「おんな城主 直虎」以来、3年ぶりに戦国を舞台にした大河ドラマ。戦国初期を舞台に、のちに「本能寺の変」を起こし、織田信長を討つ智将・明智光秀の謎めいた人生を描く。
昨年11月、斎藤道三の娘・帰蝶役の沢尻被告の降板により、代役に川口春奈を起用し再撮影が行われ、予定より2週間遅れての放送開始となった。長谷川は「いろいろなことがありましたが、こうしてようやく皆さんにお見せすることができて安堵しています。これからも大変なことはたくさんあると思いますが、頑張っていきますので応援お願いいたします」と報道陣にあいさつ。
沢尻被告が逮捕されたときのことを問われた長谷川は「あの日はちょうど朝から取材を受けていたのですが、落合プロデューサーが真っ青な顔をしていたので何があったのか、と思ったんです」と語ると「話を聞いたときは、頭が真っ白になって言葉も出ませんでした」と当時を振り返る。
しかし、川口が代役を務めることが発表されると、そこからは気持ちが切り替わったという長谷川。また当時の雑誌に「長谷川博己激怒」という記事が出たことに触れると「まったく激怒していないんですけれどね」と記事を否定すると「彼女ももったいないことをしたな……と思ったぐらい」とつぶやいた。
大変な立場での登板となった川口について、長谷川は「まだそこまで一緒の撮影がないのですが」と前置きしつつ「すごくストレートなお芝居をする方なのですが、たまに意表を突いたことをされる。そんな意外な部分も帰蝶と通じるものがあるのでは。これからが楽しみです」と期待をこめていた。
大河ドラマの放送は全44回に決定。東京オリンピック・パラリンピック開催中の放送は中止となる。(磯部正和)