“全編ワンカット”の戦争映画『1917』コリン・ファース、カンバーバッチ、アンドリュー・スコットら場面写真一挙
第77回ゴールデン・グローブ賞で作品賞(ドラマ)と監督賞に輝いた戦争映画『1917 命をかけた伝令』から、脇を固める『キングスマン』のコリン・ファース&マーク・ストロング、テレビドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」のベネディクト・カンバーバッチ&アンドリュー・スコット、『ロケットマン』のリチャード・マッデンら豪華俳優陣の場面写真が一挙公開された。
本作が追うのは、2人の若きイギリス兵(『はじまりへの旅』のジョージ・マッケイと「ゲーム・オブ・スローンズ」のディーン=チャールズ・チャップマン)の姿。彼らの任務は、敵の罠にそのまま踏み込もうとしている部隊に「翌朝の攻撃は中止」だと伝令することで、失敗すれば1,600人が死ぬことに……。タイムリミットが刻一刻と迫る中、危険な敵の陣地を駆け抜けて仲間のもとへと向かう2人の戦いを、リアルタイムで活写する。
そんな2人が辿る過酷な経路の途中に現れる上官たちにふんしているのが、コリン、マーク、ベネディクト、アンドリュー、リチャードといった英国&アイルランドの人気俳優たちだ。それぞれが若い2人の兵士に対して指令を下し、背中を押し、諭し、時には厳しい言葉をかけながらも過酷な任務を支えるという重要な役どころで、場面写真での彼らの覚悟を感じさせる表情からもそれが伝わってくる。
そんな本作の最大の見どころは、サム・メンデス監督(『007 スカイフォール』)と撮影監督ロジャー・ディーキンス(『ブレードランナー 2049』)が作り上げた全編ワンカットに見える驚異の映像だろう。観客に、主人公たちと同じ戦場に置かれたかのような究極の没入感を味わわせるべく徹底的なリハーサルを行い、長回しの撮影ではセリフから俳優とカメラマンの動き、周囲で起こる物事に至るまで、全てにおいて秒単位まで緻密な調整がされている。
ベテランの俳優陣であってもそんな特殊な撮影現場では通常とは違った緊張感に苛まれたようで、コリンは「俳優にとっては舞台作品の初日を迎えるような気分だった。ミスをカバーできるものはないからね。完璧に準備を進めてくれた製作チームの高い技術と創意あふれるアイデアには敬意を表すよ」と語り、アンドリューは「編集に頼れないからものすごくプレッシャーを感じた。でもすごく刺激的だったし、想像力を自由に働かせることができた。それこそが現場で最も重要なことだと思うよ」と振り返っている。(編集部・市川遥)
映画『1917 命をかけた伝令』は2月14日より全国公開