竹中直人、山田孝之、齊藤工が共同で映画制作!大橋裕之「ゾッキ」実写化
俳優の竹中直人、山田孝之、齊藤工が映画監督として、漫画家・大橋裕之の初期作品集「ゾッキ」を実写映画化することが16日、明らかになった。竹中は映画監督として8作目、齊藤は長編映画監督として3作目、山田は映画作品で初監督を務める。脚本は、『十二人の死にたい子どもたち』で知られる劇作家・演出家の倉持裕が執筆。2021年の全国公開に向けて、原作者・大橋の生まれ故郷である愛知県蒲郡(がまごおり)市で2月より撮影がスタートする。
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原作は、大橋が2017年に発表した幻の初期作品集「ゾッキ」(カンゼン)。「謎漫画作品集」「週刊オオハシ」などの自費出版漫画集、漫画誌などに掲載された活動初期の作品を上下巻にわたって収録している。「ゾッキ」の語源は「寄せ集め」「ひとまとめにした」という古本用語である。
2018年に竹中が大橋の漫画に惚れ込み、齊藤と山田に映画監督としてオファーしたことから、三人による共同映画制作がスタート。監督として『無能の人』『東京日和』『サヨナラCOLOR』などを世に送り出してきた竹中は「まさかこんなときがくるなんて……大ファンだった大橋裕之さんの作品を映画にすることが出来るなんて……まるで夢のようなできごと……夢のまた夢のようなできごと……ぼくが感じた大橋さんの世界をどこまで映像化出来るのか……この思いに集まって来てくれた方々と夢中になって作ります! 」と嬉しさをあらわにする。
俳優・斎藤工として活躍する傍ら、監督として『blank13』を手掛けた齊藤は「監督陣がやや派手な門構えに見えるかも知れませんが、作品至上主義の映画人が集まっていて、大橋裕之さんの最高過ぎる原作に忠実に、かつ実写ならではの裏切りを行いたいと思っております」とコメント。映画の初監督に挑む山田は「初めてゾッキを読んだ時の衝撃、感動、恐怖、希望。それらを自分なりの表現で伝える。怖くもあるけどゲボが出るほど楽しみです。監督のイメージはあるものの監督をしたことがない僕ですが、竹中監督、齊藤監督と協力して心を刺激する作品に仕上げたいと思います」と意気込んでいる。
撮影は、大橋の生まれ故郷である愛知県蒲郡市で全編オールロケとなる。蒲郡市は行政・企業・民間から組成される「映画『ゾッキ』蒲郡プロジェクト委員会(仮) 」を100名規模で設立。撮影協力にとどまらず、委員会メンバーを追ったドキュメンタリー制作、出演者オーディションの開催、映画とコラボレーションした商品開発といった様々な取り組みを行う。(編集部・倉本拓弥)