夏帆『Red』で今まで見たことがない顔 妻夫木&柄本“不倫”への見解語る
22日、都内で行われた映画『Red』公開記念舞台あいさつに主演の夏帆が登壇した。共演の妻夫木聡と柄本佑には不倫を扱った本作にちなんだ質問が飛び、女優のマイコを妻に持つ妻夫木、同じく女優の安藤サクラと結婚している柄本は絶妙なコメントで会場を沸かせた。この日は間宮祥太朗、三島有紀子監督も来場した。
現代女性の恋愛心理描写をセンセーショナルに表現した直木賞作家・島本理生の長編小説を実写映画化。誰もがうらやむ生活を送っていた人妻・村主塔子(夏帆)の運命が、かつて愛した男・鞍田秋彦(妻夫木)と10年ぶりに再会することで思いも寄らない方向に動き出す。
主演を務めた夏帆は、「三島さんから今までに見たことがない顔を見たいとおっしゃっていただいて、そこを出すにはどうしたらいいんだろうとずっと悩みました」と吐露。「この作品のために自分ができることは何だってやってやろうという気持ち」で撮影現場にいたそうで、「すごく悩んで、妻夫木さんにもご迷惑をおかけしましたが、それだけ役に没頭できる時間を与えていただけたのは、大変だったけどとても幸せな時間でした」と喜びをかみしめていた。
不倫関係に落ちる塔子と秋彦の愛をどう感じるか? と問われた妻夫木は、「二人の関係性は何だろうと話をしている時、監督から『宿命』と言われて腑に落ちた。好きとか嫌いとか言葉やルールに縛られるのではなく、今自分が何を求めているかといったらこの人の存在だったという関係性で、やっている時は心地よかった」と俳優としてコメント。一方で、「僕自身はできれば行きたくない世界。お互いのちっちゃい不満や我慢の積み重ねがこういう状況を生んでしまうこともありうるので、そうならないように努力したい」と誓いを立てた。
柄本は「難しいですね……」とうなると、「日常生活の中でやっちゃいけないことがいろいろある」と不倫に否定的な見解を示しながらも、不倫を題材にした小説や映画がたくさんあることにも触れ、「『Red』を観ることで、塔子と一緒に本当だったらやっちゃいけないことを疑似体験してスッキリして、今日も一日頑張ろうと思える」と今作の効能を謳った。さらに「大人のキラキラしたデトックス映画です」とアピールし、会場の笑いをさらった。(取材:錦怜那)
映画『Red』は全国公開中