吉沢亮『キングダム』で助演男優賞!舘ひろし、あぶデカで「ゴマすっておけば…」
俳優の吉沢亮が第62回ブルーリボン賞助演男優賞を受賞し、18日、都内で行われた授賞式に登壇。過去に共演したベテラン俳優を「ゴマすっておけばよかった」と言わしめる飛躍を見せる吉沢は、今後も役者として精進することを誓った。
同アワードは、東京映画記者会(在京スポーツ7紙の映画担当記者で構成)によって行われるもの。司会者は、前年の主演男優賞・主演女優賞を受賞したコンビが務めるのが恒例で、今年は舘ひろし(『終わった人』)、門脇麦(『止められるか、俺たちを』)が大役を担った。
2019年上半期実写邦画No.1ヒットを記録した『キングダム』で同賞を受賞した吉沢。原泰久のベストセラーコミックを原作にした本作で、中国の春秋戦国時代に大将軍を夢見る少年・信(山崎賢人)の友・漂と、中華統一をもくろむ若い王・エイ政の一人二役に挑戦。「奴隷と若き王様という全く別の役を見事に演じ、作品に力を与えた」と評され、賞状を授与された吉沢は「歴史ある素晴らしい賞をいただけまして光栄に思っています」とにっこり。「キャスト・スタッフの皆さんが、絶対にいいものにしてやるというものすごい熱量で、全身全霊で挑んだ作品なので、『キングダム』でこの賞を獲れたことが何よりうれしい」と喜びをかみしめた。そして、「これからも精一杯、役者として成長できるように頑張っていきたいと思います」と力を込めた。
門脇から二役を演じるために意識したことを問われた吉沢は、「一番は目の動き。目力や目線の動きを意識しました」と回顧。さらに、吉沢には気迫、山崎には「今まで見たことのない野性味」を感じたと打ち明けられると、吉沢は「賢人は奴隷の役だったので、体もかなり絞って食事も制限してやっていました」と過酷な現場を振り返った。
そんな吉沢と、2016年公開の映画『さらば あぶない刑事』で共演した舘は、「お世話になりました」と言いつつも、ほとんど絡むことがなかったようで、「(吉沢は)恭さま(柴田恭兵)とずっと一緒。あのとき、もう少しゴマすっておけばよかったな」と吉沢の大躍進ぶりに後悔をにじませ、会場の笑いを誘っていた。(取材・錦怜那)
第62回ブルーリボン賞の受賞結果は以下の通り。
作品賞:『翔んで埼玉』
主演男優賞:中井貴一『記憶にございません!』
主演女優賞:長澤まさみ『コンフィデンスマンJP-ロマンス編-』
助演男優賞:吉沢亮『キングダム』
助演女優賞:MEGUMI『台風家族』『ひとよ』
新人賞:関水渚『町田くんの世界』
監督賞:真利子哲也『宮本から君へ』
外国作品賞:『ジョーカー』