不穏!佐藤二朗監督が放つ山田孝之、仲里依紗ら狂演作『はるヲうるひと』特報!
俳優の佐藤二朗が監督を務め、山田孝之が主演、仲里依紗、向井理、坂井真紀らが共演する映画『はるヲうるひと』(5月15日公開)のキービジュアルと特報映像が公開された。
本作は佐藤が主宰する演劇ユニット「ちからわざ」で2009年に初演、2014年に再演された舞台の映画化。佐藤いわく「架空の島の売春宿で、生きる手触りが掴めず、死んだ様に生きる男女が、それでも生き抜こうともがく壮絶な闘いのおはなし」。ポーランドの第35回ワルシャワ国際映画祭の1-2コンペティション部門(長編2作目までの新人部門)に正式出品され、上映された。
舞台となっているのは至るところに売春宿が点在する島。その島で女は客から「外」の話を聞いて思いをはせ、男は女たちの「夢」を一笑にふして留まらせる。ある売春宿に三兄妹がいる。店を仕切り、凶暴凶悪な性格で恐れられる長男の哲雄、哲雄にこびへつらう次男の得太、長年の持病を患う長女のいぶき。売春宿で働く4人の遊女たちは哲雄に支配され、得太をバカにし、女を売らないいぶきに嫉妬する。美しいいぶきのことを得太は幼いころから見守り寄り添っていて……。
公開された特報映像は「笑え、殺したいほど憎くても。」という言葉から始まり、不穏な空気につつまれている。映像の後半では佐藤が怒り狂った迫力の演技を見せ、山田は声を圧し殺して叫ぶさまを熱演。最後は海辺で男女が身を寄せ合っているカットで終わる。
本作について佐藤は「誰も見たことのない山田孝之、誰も見たことのない仲里依紗、誰も見たことのない佐藤二朗をご覧いただけると確信しています」とコメントしている。特報、キービジュアルはその言葉通りの仕上がりで、本編での“狂演”を期待させる。(編集部・海江田宗)